第21話 明日からもよろしくな!
「
――すごく
「
わたしと犬上くんは
「よぉ!」
目の
近い。近い。近い。
感じるはずだ。わたしは犬上くんの
こ、これって、
「ぃ……いぬぅ、ぉ、オオカミさん!?」
「大丈夫、ちょっと
「…………」
動けないのはわたしも
だからと
「あの……。そろそろ、いいですか?」
すぐ
ゴオッ!
その風が、クラスメイトの腕であることに
はね
そうだった!
〝月の白虹〟――さっき
犬上くんとわたし、それから
いったい、誰なんだろう?
「ひどい目にあいました。いきなり
〝月が
(シュ、シュナイダー
つい
「なんだ、あんたか……」
犬上くんは
「
担任教師が言った。
「
犬上くんは、すねたような
「さて、〝お
先生はわたしに向かってニッコリとほほえんだ。
まるで
そして、その
(せ、先生もなの!?)
わたしはもうあきれモードだ。
それに、それより、もっと
「
犬上くんは、
こんなに近くで顔を
これは、きっと〝わかっていない顔〟だ。
「ん?、なんだよコウモリ!
わたしがじっと見ていたのに気がついて、犬上くんはもっと不思議そうな顔をした。
その時、
近づいてきて、
目をこらすと、その近くに誰かがあおむけに
「ははは!
〝
「
降参――って!?
『
わたしは『祭礼』のルールを
もしかして――これで
わたしは瞳を輝かせた。
だけど――
「それにしても、
「なんだよ?」
「
「……
「えっ!? 明日も!? あの人たち降参したのに、終わりじゃないんですか?」
「〝終わり〟って、俺も追撃者だぞ。あいつらだけが追撃者じゃない」
「ええええっ!?」
わたしはびっくりした。まさか犬上くんも追手の一人だったなんて。
「
「ええっ!?」
おまけに――
「あんたもだよな、先生」
シュナイダー先生に向かって、犬上くんが言った。
「ええ、そうです。わたしも追撃者の一人です。
先生はうなずいた。
「ふん。渡さねえぞ、コイツは」
犬上くんがわたしの
「そうはいきませんよ」
先生が、笑っていない顔で笑う。
わたしはポカンと
「ふむ、まあいいでしょう……。さて、では――
大きなしま模様の翼がひらめいた。
「終わったからと言ってもうすっかり
それらしい(?)セリフで担任教師が
「ふん、余計なお世話だ!」
〝月の白虹〟が遠くなっていく
「……ってことだ! 明日からもよろしくな!」
犬上くんが立ち上がる。
「俺、強くならなきゃいけないんだ! だから、明日はもっとそばにいる! お前を守らせてくれ、コウモリ!
そう言うと、犬上くんは
〝緑の風〟がうずを
その輝きが見えなくなるまで、わたしは公園に立ち
これから、帰らなくちゃいけない。犬上くんの家に。
もし、あとで
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