第19話 逃げるけど、逃げないっ!
「とった!」
「させねえ!」
「くらえッ!」
そのかかとは、まるでニワトリの
「すげえな! それがあんたのクオリアか!」
そう、
突然、〝
「・‥…━━━━━━━━━━━━━━…‥・ッ!!!」
あぶないっ! わたしはさけんだつもりだった。
だけど、わたしの
スポンジ弾に
パシィッ!
まばゆい
な、何!?
声でグラスを
デタラメな
「サンキューな! コウモリ!」
だけどその
「来るぞ! コウモリ!」
わたしはうなずいた。
「
だけど、
「
「だ、大丈夫! ありがとう!」
わたしはぎこちなく笑い返した。
その
「ガツ! バイク出して!」
「まかせろ! 姐さん!」
「
「はいっ!」
わたしは駆け出し、
* *
バンッ! トラックの
「
しかし、スポンジ弾がそれをさらに
「オオカミ! お
スポンジ弾が犬上に向かって放たれる。
「逃げろ! コウモリ!
* *
船着場にそってわたしは飛んだ。
――――来た!
犬上くんは!?
「逃すか! コウモリっ!!」
バシュ! バシュ! バシュ! バシュ! バシュ! バシュ!
「・‥…─ ━ ━━━━… ッ!!」
だけど――よけたはずなのに、まだ追ってくる!?
パパパパパパ!
おまけにスポンジ弾も打って来た!
わたしの
こ、こわい……! 思わず
「逃げろ! コウモリ! 絶対、逃げ切れ!」
遠くで〝風の
そうだ!
無数の弾の
わたしは翼をひるがえして目を開けた。
追手のバイクが目の前にあった。緋色の娘も
チリチリとこげるような
こわい、けど、もう逃げない。逃げるけど、逃げない!
「… … … …━━━━━!!」
〝真鍮色〟の逃げ道は、船着場に
わたしは、その中へ飛び込んだ。
そのまま
ドド!
追ってくる弾の数が
ちょっとでも気を
こわいけど、今は飛ぶことだけに
だけど――い、
目の前には壁のようなコンテナ。だけど、真鍮色の道は
壁の
わたしは飛びながら目をつむった。
音が
ドドン! 後ろで2つの音。残りは一発!
はるか先にひとすじの光が〝聞こえた!〟――
ドン!
目の前には
きらめく
なんてきれいなんだろう!
だけど、そこで
すぐ後ろに、〝緋色の炎〟が燃え上がる。
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