第18話 あるとか、ないとかの問題じゃない!
「くそ! なんで
あきらめて車をとめたけど、そこは
「あのー」
「チッ! バックレるか?」
「あのー」
「な、なんだよ? うるせえな!」
公園の
その前には
「あのー。アクセサリーいかがですか?
「は? そんなヒマねえよ!」
「そんなこと言わずに
また、やっかいなのに
「っせえなあ! ほら、見てやったぞ。じゃあな。……ん?」
「これ、なんだ?」
「シルバーです。
「そんなこと
あきれながらも、便利屋はそのアクセサリーを
「まあいい、これと、これ。ペアだな? 2つともくれ。いくらだ?」
「
「ハア!?
「ええ!?
女の人は
(………………
便利屋は、手にとったアクセサリを
「あ、ありがどうございますー」
便利屋は
「あのバカには、こっちの
* *
(
もうすぐ5
きっと、
〝
なんというか──そう、
「…………ダメだ」
これじゃ、まるでペアルックだ。
わたしはそこで
それにしても……まさか、犬上くんもクオリア
ため
こんな
でも――だったら、〝わたしの
『コウモリ!
〝コウモリ
だから、知られていない、そう思いたい。
その時、よく知った
「便利屋さん……」
「うわわっ!?」〝
「暗がりからいきなり
「ご、ごめんなさい……」
「ったく!
「
「ケッ!
「え? どうするんですか?」
「つけてやるんだよ! いいから目をつむりやがれ!
――それは
とはいえ、今はお
「……じっとしてろよ」
おでこの
なにをやってるんだろう?
「よし、これでいいだろ。目、
便利屋さんの手が
〝
「え? ええええええええっ!?」
し、し、し
カーテンのように目を隠してくれていた前髪が!
「ななな、
「何って、ヘアピンだ。
「そんなこと聞いてません! こんなのありえません! なんて
はずかしすぎて、
「バレなきゃいいんだろ!? そのうっとおしい前髪、
「あるとか、ないとかの
ずっとこの恥ずかしさに
なのに、それをいとも
どうにもならない
「……そ、そうか?」便利屋さんはそっぽを
――やっぱりだ。きっとなにかヘンなんだ!
「……ま、いいんじゃねえのオレは、よく知らねえが」
何がどういいのか、さっぱりわからない。信じてしまった自分を
「……は、
「外すのは
「え? なんの代金ですか?」
「それだ、それ! ヘアピン! 2つで、1
「代金とるんですか!? 使わないのに!?」
「たりめーだろ! オレは、お
「わたしがお願いしたのは、顔を隠すものです! 見せるものじゃありません!」
「正体隠すって
「これじゃあ、ひとめでバレてしまうに
「ほう。そうかい……。んじゃ、
便利屋さんは、そう言って
「「コウモリ!?」」
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