第17話 こ、この〝色〟の声って!?
ガクン!
「ひっ!?」
わたしはあわてて
「
「だけど
勝ちほこった
――このままじゃ、
わたしはからまった網をほどこうと、もがいていた。
だけど
どうして――どうして、わたしはこの手を
その
――
そう、風だ。船着場に風が
その風は
「な、
「やっと見つけた!!」
風はそう
風は……ケモノの
「何!? あんたオオカミね!
「横取り!? しねえよ!! そんなこと!」
その声は〝
(え……!?)
「
緋色の娘がもう
「
(ええっ……!? こ、この〝
「よう! あんたがコウモリか!?
男の子は
(えっ! えっ? ええっ!?)
目の
(ええええ――――っ!)
わたしは叫びそうになった。
「うわあっ!!」
だけど叫び声を上げて、落ちてったのは男の子の
「なんてカッコしてるんだよ!! コウモリ!」
手で顔を隠して叫んでる。
言われて、わたしは
ミニスカートが、地面に向かってひっくり
「きゃっ!?」
わたしはあわててスカートを手で
だけど、わたしのパニックはそれでは終わらない。
(い、い、い、い、
「すまん! まさか、コウモリが
顔をそらしてあっちを向いているけれど、
「バカバカしい!! スパッツはいてるでしょ!?」
そのスキを
「うわっ!」
それを
(い、犬上──くん!)
わたしは
翼を
でも、前に、前に進みたい!
「━━━━━━━━━━━━━━ッ!!」
わたしはいつのまにか、〝
それは、まばゆい
「ひあああああっ!?」
わたしは羽ばたいた
「「ぎゃっ!?」」
わたしと緋色の娘は、
「何するのよ! この
その
わたしの目の前に、犬上くんの背中があった。
「
「断る! どかなけりゃ、あんたらと
「コウモリ! 逃げろ!
犬上くんが叫んだ。
だけど、わたしは
犬上くんは、わたしが――〝
わからない……わからないうちは、隠したい!
「どうした!? コウモリ! 逃げてくれ! 俺は戦って
「そうはさせない!」
「っ──!」
犬上くんは
(ぃ、犬上くん!)
どうして犬上くんがここに
わからない……わからない、けど――
『だから捕まるな! 飛んでくれ!』
もし、それが犬上くんの
わたしは顔を上げた。
その時、向こう
「バカコウモリ! 飛べ――っ!」
犬上くんと
「くそ!
「
「何だよ用って!?」
「何か顔を隠す
「何だって!?」
「顔を隠すもの!! マスクとか!
「そんなモンねえぞ! 何でいるんだよ!?」
「後から来た男の子のクオリア
「ハア!?」
便利屋さんはハンドルに
「なんで、お前はそんなに
「なんでかわかれば
「──くっ! 5
「はい!」
「じゃあ、
「ぅわあっ!?」
便利屋さんが
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