第15話 これじゃあ、ステージにだって立てちゃうよ!
「よし、この
わたしは
もうすぐ
「ちょっと
便利屋さんは、スマホを
「おう! ちょっと、
どこに電話をしたのか、スマホを
「あんの、クソガキ! 待っている間に
ん!?
見上げた空に『
『点』は
「ぉまたせ――!!」
点――いや、〝
「はい、お待たせ!! 今日は
その
「こんにちはお
男の子は翼をたたむと、ペコリとお
「お、お
「そうだよー!」
男の子は翼を
「
「……え!? わたしも?」
「お前もだ、コウモリ
便利屋さんの
わたし
「ホントはねー、
「ふん!」便利屋さんはそっぽを向いた。
「でも、ま、そんな
男の子はくるくると
「これは、百を百
そう言って少年は背中の翼で
「ほらね。翼があったら飛べそうでしょ?」
「ふん、つまり、姿を借りた動物の
「そ、トリは飛べるし、ケモノは
「ん? じゃあ、どうにかしてもらったら、オレもそれが使えるのか?」
「それは、だめー」少年が
「
「けっ そうかい!
「ちょ、ちょっと待って! わたしの
わたしは思わず声を上げた。
「ん――そうだね。でも、お姉ちゃんの『コウモリのクオリア』だけは血筋に
少年は両手をヒラヒラさせながら言った。
「コウモリのクオリアは『
『一族の
わたしは、あの
「昨日の追手の人達も、『クオリア使い』なの?」
「ケイキンの
「あいつら、翼があるのに飛べないようだが……」便利屋さんが言った。
「え、飛べない……?」
「うん。飛べないね。〝
「
なるほど、翼があるのに飛べないわけだ。
「じゃあ何か
「さて……。
「は!? オレは
「またまた~
「な……! 見てやがったのか!?」
便利屋さんは、男の子の
「そうだよ! ボクに出来ることは、〝見つけること〟〝知らせること〟〝
男の子は翼をひらめかて、便利屋さんを
「クソっ! それにしても。
「さあてね。あ、そうそう
男の子は、はぐらかすように
「え、何……?」
男の子がつけてくれたもの。それは
翼で指を
「ランカスターから。はい、これ
「こっちは、
少年が背中の翼をひらめかす。
「じゃあね!
そう言うと少年はあっという間に、空に飛びあがった。
「
「
「えっ? ゎ、わかりません」
「今日の
「む、
昨日のは〝飛んだ〟と言っても、
「だろうな。じゃあ、200メートルくらいは飛べねえか?」
「……200メートル? って、どれくらいですか?」
「
便利屋さんが海の
「ぁ、あそこまで……!?」
「お前はこの船着場の間の海を、飛んで
「…………
「ふ、船か……」
便利屋さんのアゴがガクンと落ちたような
「そ、そうだな……。船で来たって、ぐるっと回らなきゃいけないのは変わりないだろ。あの船着場の向こう側にも同じように海があって、その先もまた船着場だ。船着場は
いいかげんすぎる……。もしかして
だけど、どっちにしろ、もう
そして、
真鍮色の
黒い翼に、リボンのような耳。それから――
「えええええええっ!? な、ななな、なに、これ!!??」わたしは思わず声をあげた。
わざわざ
ロックミュージシャンみたいなものに変わっている!?
色こそ
なんだか昨日、
「も、もしかして、このリング!?」
「どれ……」
びっくりして
「はは! コスチュームチェンジ
「ええ……!?」
こんな格好したのは
「今日のはゴスパンクだそうな。
「コ、コスプレじゃないですか!」
「いいじゃねぇか。
「ちょっとその説明書、
「やなこった!
「そ、そんな……!?」
バタバタとやっている
わたしの
来た! 海の方からだ。ジェットスキーがこちらに向かってやってくる。
「ほら、来たぜ! 頑張れよ!」
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