第10話 ヵ、カレイでお願いしますっ!
わたしは
つまり、これは〝
ついてきてしまった……。
『
わたしはうなずくしかなかった。
犬上くん――元・
そう。
わたしにとっては、たまたまクラスが
それが
――わたしのお母さんは、五
だから、わたしはこの車に乗った。それだけだ。
だから、犬上くんは、あい変わらずたまたまクラスが一緒だった、というだけの人。
ちがう。ウソだ、これは。
車にゆられながら、わたしは
そう、最初から
クラスの
『コウモリ
「もう
(こ、こんな
おどろいていると、車はその白壁の
「ここだ!」
そこにはお屋敷の
どうやら、お屋敷は
「
「
犬上くんは
「ゎ、わたし、
「いいよ、
「え……?」
「今日、
え!? わたしは
なんで今日が、入学式だって
「そこのクローゼット
「お姉さんの!?」
そういうことか……。わたしは
今、わたしが着ているのは、鳳雛
「
「
* *
わたしがお
どうしてこんなに
犬上くんにとってわたしは、ただの元・クラスメイトでしかないのに……。
はー。
一人、
バスルームの
だけど、体の中には、あの黒い
「ヘンなの……え!? あ、あ、あ! きゃっ!?」
――
それがあまりに
「どどどど、どうしよう?
鏡にはすっかり変身してしまったわたしが映っている。大きな黒いリボンのような
これはダメだ。
その時、突然、バスルームに光が
「
〝
(ぃ、い、い犬上くん??!!)
わたしは
「
それだけじゃない。その光がドアの
「月澄?」
向こうからは見えないはずだけど、まるで見られているように思えてしまう。
「っかしいな。いないのか?」
へ、
「ヵ、カレイで! お
「わかった。カレイな!!」
た、
ウリアルと
「──元に
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