第5話 えっと……これ、始まってます?
「どうする、たって……」
その
「え? なに!?」
エンジンの音が
音が見える!?
それに、見えたのはエンジンの音だけじゃない、ちがう
〝
に、
「え!? おい! なんだよ?
ちらっと見えた
* *
「ほら、ちゃんといたでしょう!?」
「ガラクタじゃなかったんだな! ほめてやるよ!! バット…なんだっけ?」
ガッチリとした
「
ねらうは道の
「ちゃんと
「言ってろ! 振り
* *
なんで? なんでわたしが逃げなきゃいけないの!?
『
もしかして、これが
わたしは
(これ、
邪魔をしているのは、あのコウモリの
これじゃ、すぐに
走るわたしの
わたしは
ここはわたしの
相手はタイヤ。階段だから
と、思ったんだけど――。
ええっ、うそっ!? バイクに乗ったまま階段を降りてきた!?
「コウモリっ! ケイキンのセセリっ!
〝
ガガガガガガ!
「わわわわわわ!」わたしは、なんとかつま先で階段を
追いつかれる!? そう思った
ドカン! と、
え!? 突然のことに思わず
「きゃああああああっ!」
もうダメだ! そう思った時。なにかが大きくひらめいた。
ふわっ、とした
コウモリの翼が大きく
山の上には
「家が……」
思わず、その
「くっ!
パ、パ――ッ!
クラクションの音がした。走ってきたのは
「乗れ! コウモリねえちゃん!」
〝
よれよれのわたしの腕をつかんで後ろのシートに
「どうした? コウモリねえちゃん!
「さっきの
どうなったのか
「しっかりしろ! お前、そのカッコで
「それは、いやです!」
この
「そりゃよかった!
そうだ……今は逃げる
「
後ろで〝炎の緋色〟が輝いた。エンジン音を
「くっ!」
オープンカーは住宅街の
「きゃああっ!」
わたしは車のシートの上で右へ左へと振り
「うっぷ……っ!」――
「えっ!? シートに
「む、
わたしはクラクラする頭をかかえながら後ろを振り
バイクはついて来ているけど、狭い道のせいで追い抜くこともできないらしい。
「ははは! ざまあみろ!」
便利屋さんが、
ごんっ! 鈍い音がした。
カーブで
「な、なにー! このqwせdrtfygふ!」
便利屋さんが叫び声を上げる。
ごんっ!
「やめろ、くそ、この! バカ!」
必死でハンドルを
わたしはというと、さらに荒っぽくなった運転に我慢――
「うっ……! うええええええっ!」できなかった。
「ちょっと! おまえ!
便利屋さんが急ハンドルを切る。車は道の
「あわわわわ!」
わたしは車を
* *
スマホが
爆発
ウインドブレーカーにトレパン。
「
話したかった相手だけど、ニュースを見た今は、それどころじゃない。
「え、そっちも急用? 姉貴の知り
「いや、俺も今、行こうと思ってた
「メールで
だけど、
自分の
「
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