第2話 そんなに言うなら、変わってやる!
もう、
だから、わたしは
チラシに
『
とてもおしゃれなコーディネートをしてくれるようなお店には見えないよ!
わたしは、せまい
「おい! さっきから
「ひゃっ!?」
そこには大きな
「
スーツにつば
「ぁ、ゎ、わたしは……」
だけど、男の人の荷物が通路をふさいでいて、逃げようにも逃げられない。
それどころか、男の人はずんずん
「ぇ……ぁ、ぁ、あの」
カラン! とドアベルが
「おい!
わたしをひょいとかわして、その男の人は店の
「はいはーい!」
声とともにお店の奥から
「
男の人は、どすん、と
「
「はいはーい!」男の子は、
わたしは、というと――店の入り
(ここって、
まるで植物
「いらっしゃいませ、お
振り
「さあ、こちらへどうぞ!」
ええっ!? わたしはびっくりした。
「あらためまして、ようこそコルボへ!
男の人はわたしの
「チラシ、お
「え!? ま、ま、
いきなりなんの
「コーディネートのです。ここに来たなら、どんな
そう
そこには女の人が一人、映し出されていた。その人がみるみるメイクされ、コーディネートされ、かがやくような
(この女の人、もしかして
画面がまたたく。
「この人たちって!?」
わたしは思わず声を上げた。
「みんな、
店主はあたりまえ、という顔をしている。
「ちなみに、メイクも、コーディネートもセオリーどおりのことをしているだけです。
まさか! わたしは思った。
だけど、もし本当なのだとしたら……
「わたしは、こんなすごい人
わたしは
ちょっとおしゃれな姿の
それだけなのだ。
「ふふ。ご
「自慢話?」
「そう、普通の人には、普通の
――普通の人? その
ところが、
「ですが!
そう言うと店主は立ち上がって、もう
「あなたがここに来るのをお待ちしておりました!
「え!? どうしてわたしの
わたしはびっくりした。お店に入ってから、
「さあ、どうしてでしょう?」
コルボの店主はとぼけたような顔をしながら
「あなたは小さい
「えっ――!?」
わたしは言葉を
――その
五
ショックによる記憶
「その
――その
その
「それは
コルボの店主は
「そのためにあなたには、ちょっと
「…………」
自称、魔法使いの店主。その言葉は本当なのかもしれない。
だけど、いったい何をどうしたらいいって言うの?
店主の
だけど、その時だ。わたしの後から
「ちょっと、ランカスター! この荷物どこに置くのさ!」
ふり返ると、あの、道化師のような格好をした
「って、やめてください! 今、メチャクチャ格好イイところなんですから! あぁぁ、ちょっと!?」
あわてる店主の声を後ろに聞きながら、わたしは逃げ出してしまっていた。
ダメだ……やっぱり、ダメ!
いつも、
これが呪いだ、っていわれるとそうなのかもしれない。でも、わたしには
自分のなさけなさを呪った時だった。
どしん! わたしは何かにぶつかってしりもちをついてしまった。
「
さっきの
「す、すみません……」
「お……おう。そっちは
男の人は歩いて
「お前さ。そのうっとうしいの、
前髪の事だ……。
わたしはだまる事しかできなかった。
「
どこから出したのか、男の人は
前髪ごしにそれを見ながら、わたしは
(どうして──!?)
立ち上がると、もと来た方へと走り出す。
契約書が置いてあったテーブルまで
「どうして、みんなわたしに変われって言うんですか!?」
あの配達の人も、ここの店主も、そして──おばあちゃんも!
そんなに言うんなら! 変わってやる!
「あ、ちょっと待っ……」
店主が止めるのも
書き終わるか、書き終わらないかの
「え!?」
契約書が
(な、なに? これ!?)
* *
「だめだよ、あんな言い方しちゃ。カラスぅ」
「ついついノっちゃいました。いけませんねこのクセ」
「あれじゃ、
「いいじゃないですか、
「ダメだよ。もう
「んー、どうしましょう? もう契約しちゃいましたし、私たちは
「もう! 本当に終わらせる気あるの?」
「さあ、どうでしょう?」
その時、カラン! とドアベルが鳴った。
「ちくしょう! あのクソ
誰かがぶつぶつ言いながら
「あー、スマン。さっきの荷物。
配達の男は頭をかきながら、顔を
「──なんだ? 取り込み中か?」
―――― ―――― ―――― ―――― ―――― ――――
投稿初日限定3話連続更新です。次は18時半ごろ投稿いたします!
自称魔法使いは一体どんな魔法を使ったのか?
知りたい方はブックマークしてお待ちください!
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