第13話 モテない男と現実
本日、金曜日の夜。
只今、自宅。
結局、明日の彼女とのことについては、俺は誰にも相談しなかった。
だが、しなくて正解だった...。
本当に、正解だった。
「.....」
そう。先ほど、高崎さんからいきなり連絡が入って...
着信が何度も入っていたけど気がつかなかった。
明日は急遽予定が入ってどうしてもいけなくなってしまったとのこと。
まあ、それはそうだよな。
わかります。
それが普通で現実。いい夢が見れてよかったです。
そして、視界にはさきほど買った服。
まあ、いつでも着れるものなので、別にどうでもいいが、ダサい。
いや、服がダサいわけではなく。いや、服ももしかしたらダサいのかもしれないが、一旦そこは置いておいて
何よりも、ひとりで無意味に浮足立ってしまっていた自分が死ぬほどダサい。
恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
いや、そんなわけはないとは思いつつも、もしやこれは...何て思ってしまったりもした自分がダサくて恥ずかしすぎて、まさに顔から火がでそう、と言うかでている。
明日、何を話そうかずっと考えたりしてしまっていた自分を殴りたい。
でもとりあえず、誰にも相談しなくて本当に正解だった。
いや、本当に。
彼女は来週もどうしても外せない用があるみたいで、再来週の休日にどうですかと提案してもくれたが、おそらくこれは...そういうことだろう。
さすがの俺でもわかる。
そう。遠回しにやっぱりあなたとの二人でのご飯はちょっとと言うこと。
一応、二人でのご飯は向こうからの提案だった気はするが、おそらく冷静になってあらためて考えたのだろう。その結果が今の状況なのだと思う。
とりあえず、『全然、大丈夫です。そこは用事を優先してください。連絡ありがとうございます』とは送信しておいたが、そうか。
そうだよな。
うぁ、地味に心に来てしまってる自分がまた、恥ずかしくなってくるな...。
とりあえず、寝よう。
幸いにも明日は休日だ。
寝よう。
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