閑話 女身覚醒
これは俺がヴィルヘルムに保護され、娘として生活し始めてから魔物討伐に出るまでの話。
まあ、一応公爵令嬢となったからにはそれなりの知識と教養、礼儀作法が必要なわけで、毎日勉強漬けの日々だった。
それに加えてヴィルヘルム、もとい親父殿が、やれ珍しいスイーツだのやれ新しい服だのとちょくちょく俺を構いに来るのが困りものだった
親父殿の持って来る服はパステルカラーでフリフリの少女趣味全開ないわゆる「甘ロリ」と言われるものが多かった。……やはり、こういう趣味なのか……? まあ、娘に可愛い服を着せたいという気持ちはわからんでもないが……
そう思いつつ姿見を確認する。美しく梳られた桜色の髪、パッチリとした蜜を湛えたような金色の瞳。愛くるしい美少女がそこにいた。
うん、我ながら超絶に可愛い。
確かにこんな娘がいれば構いたくもなるというものだろう。
俺はふと、以前から確かめたかったことを思い出す。
まあ、普通に女の子になったらみんな試したくなるであろう事だ。
俺はまず、周りを確認し部屋の鍵をかけ窓のカーテンを閉める。これからする行為は誰にも見られてはならない秘密の行為だ。
そしておもむろに姿見の前に立ち衣服を脱いだ。うん相変わらず子供っぽい身体だ。あれから少しは成長したかな?と期待もしてみたがそんなにすぐに変わるわけもない。
さて次だ。俺は裸のままベッドに横になり、小さな胸へと手を滑らせた。
ふにふに
ふにふに
うん、柔らかい。ほとんど無いに等しいがちゃんと女の子の胸だ。
ふにふに
ふにふに
こりっ
「んっ!」
……ま、まあ胸はこれくらいにしておこう。次は、下だ……秘密の花園、女の子のたいせつな部分だ……
とりあえず前世の知識だと、女の子が中で感じるようになるには慣れが必要だと聞いたことがある。なので最初はおまめちゃんを弄ることから始めた方が良いらしい。
……まあ、前世は男なので今のところ男性とそういう事をするつもりはないし、初めては好きな人に、なんていう思いもない。なので今後の快適な生活……性活のためにはさっさと破って中に慣れておくというのもありかな?
……まあ、やっぱりいきなり中というのは流石に抵抗があるな……慌てずにゆっくりと開発していこうか……
そう考えつつ俺はゆっくりと敏感な部分へ指を這わせた。
……!
…………!!
……!?
………………!!!!
〜〜〜〜!!
結論から言おう。
女の子ってすごい!
女の子の感度は男の数倍と聞くが確かにこれはすごかった。しかも打ち止めがある男と違って何度でもイケるのだ。俺はこの「行為」に夢中になった。毎日、暇さえあれば「行為」に没頭した。
それは初めての「行為」から一週間ほど経った日のことだった。勉強が終わって自室でいざ「行為」を始めようとした時に急に親父殿に呼び出された。
「えーと、何のようですかな? 親父殿」
「……まあ、なんだ……言いにくいんだが……使用人から相談を受けてな……」
なんだろう? この男にしては随分と歯切れの悪い言い方だが……何の話だ?
「……お前の部屋から、声が、漏れて聞こえてくるのだそうだ……」
ああああああああああああっ!
「……お前もそういう年頃だからな……そういう事に興味を持つのは仕方ないと思う……」
ああああああああああああああっ!!
……なんということだ……穴があったら入れたい、もとい入りたい!!!! まさかアノ声が周りに筒抜けだったなんて……
「……だからな、少し自重してくれるとありがたい」
これ、なんて羞恥プレイだ……
俺は羞恥のあまり頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
「そうだな……毎日の勉強でストレスが溜まっているのなら、魔物討伐に同行するというのはどうだ?」
魔物討伐!それは良い。自身の『力』も試したかったし何よりファンタジーっぽい!
「……あ、ああ、そうさせてもらうとするよ」
俺は立ち上がりながらそう答えた。確かに良いストレス発散になりそうだし肉体的に疲れていれば「行為」をするまもないだろう。
しかしだ、出会った時から親父殿には世話になりっぱなしだな。いつも気にかけてくれるし。まあ、亡くなった奥さんや子供と俺を重ねているというのもあるのだろうが。
うん、何か恩返ししたほうが良いかもな。……だが俺にあげられるものが何かあるか? そう考え、一つの案を思いついた。
はじめに言い訳をしておくが、そういう「
「なあ、親父殿。俺の処女、いる?」
「……ばっかもーーーーーーーん!!!!お前というやつは言ったそばから……」
ヴィルヘルムの執務室に怒声が響き渡った。
女身転生 〜ロリっ子魔王様は静かに暮らしたい〜 臥龍岡四月朔日 @nagaoka-watanuki
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