第4話
うんちが貯まった。
いや、違う違った、島ポイントが貯まった。
まだうんちは身体にかかったままだが、ようやく100うんちを還元し島ポイントが1貯まったのだ。
つまりスキルの真価が発揮されるということ。
すなわち私のスキルがうんち掃除機からの脱却を果たすということなのだ!
そして1ポイントから出来ることは二つ。
島の拡大と地質の変更である。
しかし、どちらも今後の島の未来に関わる重要な力だが、正直今やったらどうなるかはスキルの使用法が分かったのと同じように体感で察してしまっている。
まぁ、ともかく実際に発動させてみよう。
今回発動させるのは島の拡大。
なけなしの1ポイントを消費し、スキルを発動させる。
スキルの発動に伴い、島が大きく揺れる。
拡大に際する前兆作用だ。
そしてその揺れもすぐに収まる。
……うん、予想した通りだった。
島の大きさは目で見るとほぼ変わっていない。
ただし自分の身体ということもあり体感では変化をしっかりと感じ取っていた。
具体的に言い表すと、私の身体は陸地面積1平方センチメートル分でかくなっていた。
1平方センチメートル、つまり縦横1センチの四角と同じだけの面積だ。
うんちが100個でこんだけて、変換効率うんちじゃん。
……いや、文句を言っても仕方がない。
そう、私のスキルがただのうんち掃除機でなくなったことを喜ぶべきだ。
それに、そう、1ポイントでは大したことがなかったけれど、もう少しポイントを貯めればちゃんと実用的なことが出来るような気もする。
そうだ、私の異世界島生活はまだ始まったばかりなのだ。
きっと、私の未来は明るいのだ!
そう、まだ残るうんち達を還元しきれば、きっと……
くそぅ!!いやだーー!!めんどくさいよーー!!
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