第3話


 最近よく飛んでいる鳥は渡り鳥なのだろうか。


 みんな同じ方向へと飛んでいく。


 そして雨のようにうんちを落としていく。


 おかげで私の島は特産物がうんちのうんち島だ。


 うんちがうんちっちでうんちうんちだ。


 思考がうんちに支配される寸前となってしまったが良かったこともある。


 それはこの島の特産物こと、うんちは資源となるうんちだったのだ。


 うんちはうんちなのでその名の通りに栄養とかはクソほども含んではいないが、うんちなのに資源としてカウントされるようだった。


 そしてうんちが資源として見なされるということはうんちを還元しスキルを発動させることが出来るのだ。


 それに気付いた私はすぐにうんちを対象にスキルを発動させた。


 うんちが還元され、島ポイントに変換される。


 変換された島ポイントは0.01ポイントだった。


 うんちほどのカスみたいなポイントである。


 島ポイントの消費は最低でも1ポイントは必要なのが体感として分かっている。


 今、無心でうんちを還元しつづけているが貯まったポイントは0.48ポイント。


 つまり48うんちが私の身体に降りかかり、それでもなおうんちは私の身体を覆っている。


 つまりそれほどの数のうんちをあの鳥共が落としていっているわけで……


 これ本当に良いことか?


 まぁ、スキルが私の妄想でなかったことを喜ぶべきではあろう。


 今はそれだけが救いである。


 そしてその救いにすがりつつ、私はまたうんちにスキルを発動させうんちを消す。


 うんちを消して0.01ポイントを得る。


 ふと私の身体を眺めると未だ大量のうんちが覆っている。


 そしたら二つのうんちがまた降ってきた。


 はははっ。


 うんちっちーーーーー。


 

 


 

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