25.またいらして
♦︎
[土曜日]
実家から持ってきた数冊の本のうちの一冊を読んでる最中だった。
──────ピロンッ。
「……ん」
LIMEだった。詩能さんが忘れ物をしたようでそれを持ってきて欲しいとのことだった。何を忘れたのか聞くと、ノートの余りのようだった。
「あ、これか」
リングノートに収めれる紙の束のパックを見つける。枚数聞いてなかったけど……まぁ、いいか。このまま持ってっても。
♦︎
[大学]
リングノートの予備を片手に久しぶりに大学に来た。あいも変わらず大きいなぁ。
そう感嘆しつつ校内に入る。今日は物を届けるだけだ。詩能さんも玲音さんも手が離せないようだから仕方ない。……んだけど、そういえば図書室ってのがどこにあるのか分からないんだった。マップってあったかな?
「……………」
まぁ、見回してもあるわけないか。
「あら〜、理和くんじゃない」
「……っ!?」
声をかけられて急な音に驚く猫のように反応して警戒心が跳ね上がる。
「……
「ふふっ。驚かせちゃってごめんなさいねぇ」
悪いとは思ってなさそうな声と微笑みで謝られてもなんというか……曖昧な反応しか返せない。
「それで、どうしてまだ高校生のきみがここに……?」
「……忘れ物を届けに。ですがその、図書室の場所が知らないのでどこかなと探していたんです。でも僕は部外者なので歩き回れないでしょう?」
「そうねぇ。でもお姉ちゃんに任せてねっ☆」
きっと僕がこの人に警戒心があるだけでそうじゃないならそのウインクは人によっては堕ちるんだろうなと思う。そんな美しさの中に茶目っ気のある可愛さがあった。
「あ〜、この人無理してそうとか思ってる〜?」
「いえ、思って無いですよ?」
「ふぅ〜ん、そっ。まぁ良いわ。ついてきて〜」
「前に来た時は食堂は説明したわよね〜?」
「あぁ、はい。院生も利用するとかサラリーマン等のここの生徒以外でも利用出来ると聞きましたね」
「そうなのっ。ここの食堂のご飯はねとっても美味しいのよ〜。あっ、でも自炊する人からしたらちょーっと物足りないかもしれないわね」
「それは……味、ですか?」
「そうねぇ。味は
「僕は…………そこまで気にしたこと無かったですね」
「あら、そうなの?」
僕は頷く。そういえば今まで家族や詩能さんたちに味についてとやかく言われた覚えがないなと思い出す。
「僕は基本自炊なんですが、レシピ通り作るからでしょうかね? あまり家族とかに言われたこと無いんですよね。多分そういう優しさで言ってないってのもあるんだと思うんですが……自分としては味については頓着がないのかもしれません」
「好き嫌いとかもなさそうねぇ」
「えぇ、ないですね」
「良いことだわ。私、どうにも脂ものが苦手なのよね〜」
「あー。胃もたれ起こしやすいとか聞きますね。結構デリケートな感じですね」
「ふふ、そうね。あっ、ここを曲がったら図書室。うちの大学の図書室はとてもおっきいから探すのは大変かもだけど見つけられるわよね?」
「勿論です」
郡根さんに礼を言って図書室に向かう。その時、こそっと耳打ちされた。
『……教会で待ってるわね』
♦︎
[大学校内 図書室]
広い図書室の館内を探して、勉強や読書をする仕切られた長机を見つける。でも、そこには詩能さんたちの姿はなかった。
────あれ? ここじゃないのか。
はて。と首を傾げつつさらに歩き回る。そこでもう一方の同じ作りの机を見つけてそこでようやく2人を見つける。詩能さんの隣に立って軽く肩をトントンとする。詩能さんはイヤホンをしていて、右耳を取りながら振り向いて花が咲いたような笑顔をして僕の腰に抱きついてきた。
「……ちょ、ここだとダメだって……!」
「むぅ、良いじゃないか別にー」
他の人たちの目が痛いから! だから離れて! お願いだからね! と思っていると詩能さんの後ろからピシッと詩能さんの後頭部に手刀を落とす人が。
「いたっ」
「まったくもう。隙あらばいちゃつこうとしないの。理和、あんたも引き離すなりしなさいよ」
「いや、まぁ……そう、だね」
どうしてもそこまで強く出れない僕は苦笑すると玲音さんは大きく溜息を吐いた。
「それでぇ? あんたはなんでここにいるわけ?」
「あぁ、そうだ。詩能、これ」
「あっ……! ありがとう理和」
「うん。分かったけど抱きつかないでくれるとありがたいなぁ〜……。……ひ、人の目が痛いから……!」
抱きつく詩能さんの肩を抱こうか両手が空を彷徨う。
「……? 人の目がなんで気になるんだ?」
「TPOに決まってるからでしょ。あのねぇ、詩能様。人前でいちゃつくなとは言わないわよ。手を繋いで歩く人なんているもの。でもね、あまり抱きつくみたいなことはしたらダメなのよ?」
その場の人たちが玲音さんの言葉に静かに頷いた! 詩能さんは……少々そういったところを知らない箱入り娘なのかもしれない。いや、それを教えたりしなかったこちらに非はあるか。
「……と、とりあえず。僕はこれで戻るからね」
「いてくれないのか?」
「僕は、まだ大学生じゃないから……っ!」
張り上げそうになる声をなんとか押し留めつつもぐっと苦虫を噛み潰したような顔で悔しがる。僕だっていたいよ。
♦︎
[街中]
結局、キリのいいところまで勉強したらLIMEするからと詩能さんに言われ、その間、街中をぶらつく。
さて、どこで時間を潰そうか。
「………………」
教会に行ってみるか。
♦︎
[教会]
2度目の教会。扉を軽く開けて中に入る。
「来てくれたのね。待ってたわよ」
「…………なんで、僕を呼んだんですか?」
中では郡根さんが待っていた。郡根さんは笑みを深めて「ついてきて」と視線で言って踵を返した。ヒールの音を鳴らして歩く郡根さんのあとを追っていく。その先には直方体に伸びた部屋のような物だった。
「理和くんはこっちに入って」
「わ、分かりました」
手を招かれ、左の部屋に入る。深い茶色の木材で造られた部屋のようなものの一つに入ると、人1人入れてやっとな広さだった。僕が入ったのを確認して扉を閉めた郡根さんは目の前の真横の部屋に入った。
「きみから見て左手側にランプがあるからそこの下を捻って灯りをつけて」
「こう、ですね」
ぽわっと仄かに明るいといった感じになった。今僕の視界にあるのは網戸のような交錯した作りになっている仕切りがあった。
「ここはね、『告解室』っていうの。聞いたことはあるかしら?」
「いえ。ただ言葉の意味を考えるなら『解えを告げる部屋といった感じでしょうか」
「概ねそうね。ここはいわゆる懺悔をする場所なの。本来は教会にいらした信者やそうではない方の懺悔を
「なるほど。ですが僕は別に」
「分かってるわ。だから今は私の言葉を聴いて欲しいのよ」
仕切りの先にいる郡根さんの声は狭い中で静かに反響する綺麗な声の中に真剣な感情が乗っていた。僕は口を閉ざしてただ仕切りの方に目を向ける。郡根さんの方で僕が聞く姿勢になったのが分かったのだろう。ゆっくりと口を開いた。
+
[私の独白]
私は孤児なの。実はね、ここの教会では孤児院も経営しているのよ。私以外のシスターはその孤児院の方にいたりするの。
なんて今は良いわよね。そうね。ごめんなさい。こうでも茶化したりしていないと駄目なの私。
前にきみに……いいえ、あなたに言われた時になんて鋭い子なんだろうって思ったわ。だって、私のこの笑顔が作り物なんてバレたのはあなたが初めてなんだもの。
私は物心がつく頃にはここにいたわ。覚えているのは、今の私とそう変わらない若い女性が小さく謝りながらここに置いていったこと。
今思えばきっとあの人が私の母親なのかもしれないわね。
私はここで育って、だけどどこか孤独だったの。心のどこかがぽっかり穴が空いちゃったみたいに物足りなく感じたの。
理和くん。人はね、孤独を感じると何をするか分かるかしら。ふふっ、いえ。ごめんなさい。分からないわよね。えっ? えぇ、そうね。そう……。あなたもやっぱり私と同じなのね。
いえ、ごめんなさい。同じではないわね。あなたはただ私とは違って見失ってただけね。私にはほんとに何もないのよ。嬉しいとか楽しいとか何も……。だから着飾るの。たーっくさん笑顔を頑張って、人懐っこく感じるように喋り方も練習して、ようやくみんなからお姉ちゃん、お姉さんって慕われるようになったわ。
でもあなたはそんな私のことを見抜いていた。あなたは言ったわよね。『郡根さんは神様を信仰しているようには見えない』って。あなたの言う通りよ。私は神様を……イエス様を信奉する敬虔なシスター。なのに当の本人の私は主を信仰していないの。だって……。
だって、もし本当にいるなら、どうして私のことを産んだあの人は私を棄てたの? どうして私の周りの人たちは血の繋がりがないのに家族なんて言えるの? どうして私は満たされないの?
私は生きたいと願ってなんかないのよ。死ねるならいつでも良いの。私を愛してくれる人がいるなら誰でも良いの。この身を抱いて、欲の捌け口にして、それで……あぁ、そう。きっとあの人はそんな感じで私を棄てたのね。
あの人は愛なんて無かったんだわ。そして堕とすこともせずに私を産んで、愛せることも知らないで、愛する選択を放棄したのね。…………きっと私は大罪人なのかもしれないわね。そんな人から産まれたから私はこうなってしまったのね。生きていることが主による罰。……な、なんてごめんなさいね。嘘。うそよ。そう思い詰めるような雰囲気しちゃだーめ。
ね?
話をしたのはあなたに背負わせるためじゃなくて、知って欲しかっただけなんだから。
え? 生きていることが罰なんて思わない? どうして?
……そう。なんだか詩能ちゃんや玲音ちゃんがあなたのことを好きになった理由が分かる気がするわ。あなたはきっと真っ直ぐなのね。眩しいくらいに。こんな暗くて汚泥だらけの私の心を照らしてくれるくらいに。
僕はそんなにできた人じゃない……? ふふっ。きっと分かるときが来るわ。
けれど……そうね。出会う時が違ったらきっと私も変われたかもしれないわね。
♦︎
[大聖堂]
長椅子に座り、ただ考える。郡根さんの言っていたことを。
きっと途中の郡根さんの言葉は本心なんだろう。敢えて嘘だと言っていたけど、とても演技とは思えなかった。
「…………………」
何が正解なのかは分からない。元より郡根さんに対して警戒していたのだから人が良すぎるというものだ。けれど彼女の話を聞いて理解した。警戒していたのは、そんな危うさがあるから何かしてくるのではないかと思ったんだ。
郡根さんの目の奥にあった僅かな黒い感情。多分、人の幸せが許せないんだ。自分が不幸だから。幸を感じれないから。だから僕たちのように幸せそうにしてることが許せない。今になって彼のことが頭に
『そんなものは瞞しだ!』
あぁ。確かにそうだろう。愛っていう見えないもので人は縛られる。でも愛が無いと人は成長出来ない。愛が無い人はそれはもう物と同じだろう。
「────────────……すぅー、ふぅ〜〜〜〜〜」
今は何が正解かは分からないけど、でも郡根さんとは向き合うべきだ。
長椅子から立ち上がり、郡根さんを探す。割とすぐ見当たり、郡根さんへと歩み寄る。郡根さんも僕に気付いたようでいつもの笑顔で迎えてくれた。
「李愛さん。少し……外に出ませんか?」
「……? えぇ、良いわよ」
♦︎
[教会 中庭]
「こんなとこがあったんですね」
「人がいなければここで子供たちを遊ばせているの。どうかしら? 過ごしやすいでしょう?」
「そう……だね」
「……!」
話し合いをするならばまずは僕の警戒心を無くそう。それと、敬語も。郡根さんは気付いたようだ。驚きの表情をした後すぐに笑顔になった。
「それで話があるのよね?」
「うん。李愛さん。あなたは愛が無いなんて言わないで欲しい」
「……どうして?」
少しずつ彼女の顔から笑顔が剥がれていった。
「……明確は答えは出せないけど……でも、それだと哀しいじゃないか。僕は……今まで愛なんて要らない。そんなもの知らない。僕を捨てた父さんたちなんて知るかって思ってた。だけど……それじゃあ駄目なんだ。そこで歩みを止めちゃ……人は、歩みを止めるのは生きることを辞めることと同じだと思う。李愛さんは生きたいと思わないって言うけど、それならどうして今もまだ僕の前にいるの?」
色のない目が少しずつ大きく見開かれサッと下を向いた。
「あなたはまだ心のどこかで生きたいと感じてるはずだ。そうじゃなきゃ今頃、詩能たちとも会ってないし、こうして僕とも話なんて出来てないじゃないか」
「…………………」
ぎゅっと郡根さんは左袖を右手で握りしめている。唇は硬く結ばれたままで。
「何も無いなんてのは嘘だ。確かに僕があなたを警戒したのはその目の奥にある黒い感情だ。でもそれは、自分が望んでいるから抱いてるものだ。何も無いならそんなこと思ったりしない。そうじゃないの?」
「…………………」
それでも郡根さんは話そうとはしなかった。でも、それでも良い。今は僕が思っていることを全部言うだけで、いい。
「何も無いから、幸せじゃないからとかで生きることを辞めないでくれよ……! 僕が見てる景色は色付いて見えてる! きっとあなたもそうじゃないのか!? 違うなら違うと言ってほしい。だけど僕は……僕には、李愛さんが苦しそうに踠いてるようにしか見えない。綺麗なものを綺麗と言えないそんな自分に」
郡根さんの両肩を掴んでしまう。咄嗟のことだったから気付かなかったけど、言い終わった後に気付いた。やってしまったと思ったけど後には退けない。そして揺らいでいる郡根さんの目が僕を捉えた。僕はその目を見つめる。
「李愛さんはどうしたい? どうなりたい?」
その時、ぽろりと左目から先に涙が流れた。そしてぽつりとようやく声に出した。
「──────────……出来るなら、幸せに……なりたい。でも、無理。無理なの……! シスターの私は、愛されたくて無関係の人と何人も……!」
「それでも良い」
「どうして……っ!」
「それでも李愛さんは生きたかった。何よりの証拠だ。確かにシスターとしては駄目なんだと思う。でも、自分が思う方法で行動してるんだ。大丈夫。僕は変われた。そういう意思で変わろうとして変われた。李愛さんがそうして動いたならその気持ちがあるんだ。だったら変われる。変われるんだよ」
「……っ、じ、じゃああなたは私を抱いてくれるの!? 理和くんには詩能ちゃんっていう子がいるのに私と不貞を働くの!?」
「それはしない。それは不義理だ。僕は……詩能以外を抱くなんてことはきっと出来ないと思う」
「じゃあ……っ!」
離れようとする郡根さんを再度おさえる。
「それでも別の方法で李愛さんを変えさせる。肉体の関係とか付き合う……のは無理だけど、それでも友達の範囲内ならなんでもやる。李愛さんが楽しめるようになるまで、楽しいって感じてもそれ以降も友達として居続ける。僕は、李愛さんからは離れたりなんてしないから」
「──────、ぁ」
つぅーと右からも涙が流れた。その答えはそういうことで良いんだろう。僕は近づきすぎた距離に気付いてそっと離れる。なんというかとても小っ恥ずかしいことを言った気がして背を向ける。
──────ぽすっ。
背中に何かが当たった。と同時にお腹に回される腕。後ろでくぐもった声が聞こえた。
「────ばかね、理和くんは。こんな私のこと放っておいても良いのに……」
「良く、ないよ。だって……それだときみが浮かばれないじゃないか。そんなの悲しすぎるよ」
「……理和くんはお人好しね」
「それは……良く言われる」
「そんなことだとわるぅ〜い女の子に騙されちゃうわよ?」
「それは…………そうなった時は僕が人を信じすぎただけだよ」
「人を疑うこと覚えた方……いえ、分かってるから信用してるのね」
きゅっと抱きしめる腕に力が入る。
「……あなたを信じても良いのね?」
「うん。僕を信じてほしい」
「きっと時間掛かっちゃうわよ?」
「それでも良いよ。李愛さんを助けるって決めたからそれでも」
「はぁーあ。私よりも2個歳下のくせにとっても大人なんだから」
「そう、なのかな?」
「今まで見てきた人の中だとダントツで大人よ。まだ高校生なのに」
お腹に回されていた腕はいつの間にか胸板に伸びていた。その手はきゅっと胸の部分の服を握りしめて。
「お願い、するわね」
「うん。お願いされたよ」
♦︎
[自宅]
「む、やっぱり誰かの香りがする」
「え、そうかな?」
詩能さんを迎えに行って自宅に帰った後、抱き締められてそう言われた。まぁでも確かに……そっか。僕はノートの紙を渡しに行った後のことを詩能さんに話す。詩能さんは頬をむっすりと膨らませた。
「……理和のお人好し。ばか」
「ば、ばかは言い過ぎじゃない……?」
「ばか、ばか、ばか」
「うへ、ちょっと叩くの強くしないでよ。い、痛いって」
ぽかぽかと拳で叩いてきながらずっと「ばか」と言う詩能さんに苦笑しかなかった。
「お前はそうやって人をたらし込むの禁止だからな」
「た、たらし込むってそんな人聞きの悪い……」
「じゃあ、今まで何人お前のこと好きになったと思うんだ?」
「えっ? うーん……杏香と創は含み?」
「ふんっ」
「あーもう拗ねないでよ。ごめんって」
ぷいっと頬を膨らませながらそっぽを向かれる。僕は謝ると、詩能さんは言った。
「お前は誰が好きなんだ?」
「詩能だけど?」
「ちゃんと言って」
「詩能が好き」
「もっと」
「大好き」
「……もっと」
「……愛してる」
「えへへ」
機嫌治るの早くない?
「理和、約束して」
「は、はい」
「これからは私以外の人に会っても良いけど、お前の口もこうして抱き合うのも、お前に抱き締めてもらうのも、一緒に過ごすのも、私だけの特権なんだからな? だから、私から離れるな。いなくなるな。お前はもう私の彼氏なんだから」
「分かった。約束だね」
詩能さんの言葉に頷いて深く深く唇を重ねあう。もう数度目の体を重ね合うために。互いの愛が蜜のように絡み合うように。
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