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気づけば夜も更けて、ガーネットは机の上に広げてあるスケッチブックを見た。あまり良いデザインが思い浮かばず、途方に暮れている最中だ。まず、ドレスをどのような形にするのかすら決まっていないのだ。Aラインにするのか、スレンダーラインにするのか。または、マーメイドラインにするのか。はたまた、ドレスより動きやすいワンピースにするのか。やはり、一番は自分に似合うものがいい。採点対象は、自分に似合っているか、が一番大事だとレオが渡してくれた今年のパンフレットに書いてあった。だがしかし、自分に似合う形がどれなのか分からないのである。デザインとしては、リリーからヒントを得ようかとも思ったが、リリーはもう寝ているし、なによりも自分で考えろと心が囁くので、仕方がなく寝る前に考えてみようとのことだったのだが、、、。もう限界が尽きてしまっている。やはり、眠気には勝てないようだ。

「こういう時は早く寝たほうが良いよね!」

ガーネットは手に持っていたペンをペン立てに戻し、ちゃちゃっと魔術を発動して一歩も歩かずにベッドに潜った。

(まじで大丈夫かな)

一抹の、いや、大いなる不安を抱えながら、ガーネットは目を閉じた。

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