Q:週休二日制? ええやんけ、週に二日休めるんよな?

 A:休めません。


 どういうことか。


 「週休二日制」というのは、年間通して、あるひと月を見た時に、二日休む週が一回でもあればよい、というとんでもない詐欺的ルールである。


 文字面と中身が、大違いである。


 まるで、誇大広告である。


 まるで、コンマイ語である。いや、ジャッジ不在で騙し討ちが横行している分、より悪質である。


 ※ちなみに「コンマイ語」というのは、『遊戯王OCGオフィシャルカードゲームにおける、ルールやカードテキストの解釈の曖昧さを揶揄して言われる言葉』である。(ピクシブ百科事典より引用)


 で、話を戻す。


 あなたが本当にお探しのものは、「完全週休二日制」の方だろう。


 こちらならば、会社によって休日となる曜日の差異やシフト制によるランダム性があるものの、ルール上は少なくともどの週も二回は休みがある、ということになる。


 また、あわせて「年間休日」もよく見ておくべきだろう。


 先述の「完全週休二日制」に基づいて、冷静に、年間休日日数を計算してみよう。


(見やすさのために一時的にアラビア数字を使います)


 まず、閏年でなければ1年間は365日。1週間は7日なので、365÷7=52あまり1、つまり52週間と1日と変換。


 週に必ず2回の休みがあるので、52×2=【104日】。これが多くの人が頭に思い描く、最低限の常識的な年間休日のライン(のはず)。


(法律上は、また業種によっては、もっと少なくてもいいことになっていることは一旦忘れる)


 ここに、祝日を足してみる。


 振替の兼ね合いもあるが、1年間で祝日は16日。104+16=【120】。


 ここにさらに、正月の三が日と、夏季休暇を足させていただくと……


 どう考えても、120〜130日くらいになる。


 この感覚のまま、色んな求人に目を通して見ると……


 あら不思議。


 遥かに少ない年間休日を掲げた企業ばかりである。


(それらを批判したいのではなく、事実を述べているだけである)


 年間休日の多い会社は、貴重だ。

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