SIDE:VIK《サイド:ヴィーク》
SIDE:VIK《サイド:ヴィーク》
ティアナ・フィオールが我がアルレイド家を訪れることを知った時、意図が分からなかった。
我がアルレイド家に害をなそうとしている可能性があると思い、能力を使うことは決めていた。
また、フィオール公爵家との繋がりが欲しいのも事実であった。
私の能力は、「触れた相手の言葉を30
しかし、実際は「触れた相手の言葉を【無期限】に遡れるが、見れる言葉は【選べない】」のだ。
つまり、「触れた相手が今まで
そして、ティアナ嬢に能力を使った時に見えた言葉は2つ。
「婚約破棄された後にフィオール家を出たいなど、どうやって伝えれば良いの・・・」《before30minutes》
「ロイド様、今回も愛しては下さらないのですね」《before--------:表示不可能》
フィオール家の者は代々時を司る能力を持つことは知っていた。
そのことから、ティアナ嬢の秘密はすぐに分かった。
ティアナ嬢はタイムリープをしている。
そして、前の人生でロイド殿下に婚約破棄されたのだ。
「面白い」と、思ったのが正直な感想だった。
婚約記念パーティーでティアナ嬢は、完璧なロイド殿下の婚約者に見えた。
しかし、どこか苦しそうなティアナ嬢の微笑みに興味を持った。
ティアナ嬢が何度タイプリープをしたのか、これからもタイムリープ出来るのか、そんな詳しいことは一つも分からない。
それでも、こんなに興味深い人間を簡単に手放すつもりはない。
私はもっとティアナ嬢を知りたいと思ってしまったのだから。
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