第2話 力技でかき混ぜてみた

またランチタイムがきた。

もう5日もカプヌ・タイカレーを食べているので若干飽きかけている。

いくらおいしくても5日連続だとさすがに飽きる。

手元の他のカップラーメンもあるので、そちらにしようか迷った。

担担麺とタイカレーを並べて置いてみた。(結局どちらも辛い系)

やはり、きょうもタイカレーにすることにした。

今度こそ、粉をまんべんなくカプヌ全体に行き渡らせてから食べよう。


 *


カプヌ・タイカレーを開けてみた。

きょうも粉がてんこ盛りである。

赤や緑のかやくはたぶんピーマンなどの野菜だろうと思う。

黄色のかやくもあるが、これはなんだかわからない。

あと、肉と豆腐の中間みたいな四角いブロックが入っている。

謎肉のタイカレーバージョンだ。


きょうもひとまず線のあるところまでお湯を注ぐ。

粉を上部の水分にからませてみたが

やはり粉の一部が麺に絡んでしまう。

その麺を箸でつかんで、お湯につけて溶くがそれでも麺に絡まっている。

想像以上にむずかしい作業だ。


こうなったらと、麺の上下を返しながら

全体に行き渡るように麺をかき混ぜてみた。

冷めてもいけないので、あまり麺を持ち上げないように注意が必要だ。

また、何分もやっていては麺が伸びてしまう。


すばやく、丁寧にかき混ぜた。

これが今できる最善かもしれない。

ふうと一息ついて食べ始めた。


うん、昨日と変わらないけど、やっぱりうまい。


しばらくはこの食べ方でやるしかないな。

粉を外に出してお湯で溶いてから入れなおすわけにもいかないし。


 *


つづく





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