第11話

「こんなとこで女の子1人〜?」



「…離してください」



「えー?俺たちと遊ぼうよ〜」




肩から腕に移動された腕



そしてまるで逃がさないというかのように3人が私を囲む




「私、帰るので…」




「え〜?帰さないよ」

「そーそー。帰るならせめていいことしてから帰ろうぜ?」

「その言い方キモくね?」

「でも事実だし言い方なんてなんでもいいだろ」




ギャハハっ



汚い言葉に汚い笑み



全てが気持ち悪い



そしてグイッと、力強く私の腕を掴んでは引きずられていく



「い、いや!!」



「はいはい。大声出すのは禁止〜」




足を踏ん張ってみるも男の力に叶うわけが無い



首を横に振って嫌と訴えても聞く耳持たず




……うそ、いや……!!!




必死に抵抗しても一切聞いてくれず、この光景を見ている周りは見て見ぬふり



そして大通りから外れた路地に連れ込まれた



目に涙が滲む




……けど、こんな男たちの前で泣きたくないっっっ

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