第10話

タクシーを呼んで帰れと言われたから、お店の近くの大通りでタクシーを呼ぶために待っていたけど中々タクシーは捕まらない



5分程粘ってタクシーを捕まえようとしたけど、中にお客さんを乗せたタクシーや、止まってくれないタクシーばかり




……もう歩いて帰ろう




タクシーが捕まらないんじゃ帰るに帰れないし




肩を落として家までの道のりに足を進めた






「おねーさんっ」



突然、後ろから肩を捕まれて反射的に振り向く




「え、可愛いじゃん!!」

「顔幼くね?まさかの女子高生?」

「おぉ〜、当たりじゃんっ」



声をかけてきたのは3人組の男だった



色とりどりの髪


多分、染めたせいで傷んだ髪


ニヤニヤした顔




……最悪……




思わず顔を顰めた

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