第9話

「ごめんな?」



「…今度一緒にお出かけする」



「いいよ。なんでも買ってやる」



「いつもだよね。…はい、お目当ての物ですよ」





ポケットの中に入れていた指輪を渡せば嬉しそうに笑って親指につけた





「帰り、タクシーで帰れよ」



「無駄遣い」



「有効な金の使い方だ。璃依にかける金なんて惜しくもねえ」



「えー」



「何かあってからじゃ困るだろ」





このままじゃ埒があかないから小さく頷く



そうすれば髪に軽くキスをされた



まだ話したいことは沢山あって離れ難いけど璃叶はあくまでも仕事中だから、受付で呆然と私たちを見る2人にも軽く会釈して、璃叶には手を振って店を出た

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