第7話

途中、スカウトしてる人達に声をかけられながらも何とか交わして見慣れたお店の前についた






―――BONHEUR






それがお兄ちゃんの働いているお店の名前



ビルの上にはデカデカとお兄ちゃんの顔が載っている



それは決して私の知ってる兄の顔じゃない



女を落とす、この店のナンバーワンの男の顔






「……あの、」



「すいません。初めての方は身分証をご提示ください」



お店の前までは何度かお兄ちゃんと来たことがある



でもこうして店内に入るのは初めてで…



受付の男の人が私の顔を見てすぐさま年齢確認をしてきた



……まあ私高校生だしね



すっぴんだしすぐ未成年だとわかるだろう



ホストクラブは原則18歳未満禁止だし、このお店は結構そういうのに厳しいと前に話していた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る