第6話

『俺、仕事中だろうけどすぐ璃依のとこ行くから』



「わかった」



『時間も時間だし場所も場所だからマジで気を付けてこいよ』







電話を切って今度は部屋着から少し可愛めの服に着替える



白のふわっとしたワンピースにGジャンを羽織る



メイクは……、いいや



面倒臭いからすっぴんのまま指輪をしっかり持って家を出た






家から少し歩くと繁華街がある



今は20時すぎ



すっかり昼の繁華街とは違って夜の空気、夜の人間が出入りしている



若いヤンキーの人達



スカウトマンの人達



綺麗な格好をしたキャバ嬢の人達



既に酔っ払った人達



そんな人達で溢れかえった夜の街

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