第5話
自分で作ったご飯をテレビ見ながら食べる
ブーブー
滅多にならないスマホが鳴った
見れば仕事中のはずのお兄ちゃんからの電話で
「お兄ちゃん?」
『
「そうだよ」
いつもより電話の方が少し低く聞こえる声
璃依は私の名前
それが私のフルネーム
『俺の部屋行けるか?』
お兄ちゃんに言われて部屋へ向かう
ベッドと座椅子とテーブルしかないシンプルな部屋
床には雑誌と新聞と脱ぎっぱなしの洋服で軽く散らかっていた
『テーブルのとこに俺の指輪ないか?』
「指輪……、あ、前にあげたやつ?」
『それそれ。つけようと思ってそのまま店来ちゃったからさ…、悪いんだけど持ってきてくれないか?』
テーブルの上に置いてあった指輪はお兄ちゃんの誕生日に私があげた指輪
あげたあの日から欠かさず毎日つけてくれている
…初めて短期のバイトして自分で稼いだお金であげたプレゼント
お兄ちゃんならもっと高級のいいアクセサリーをお客さんから沢山貰ってるのに、これだけは未だに大事に着けてくれてる
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