第3話
「そっかぁ2年かあ」と真智美ちゃんを下から覗き込んで、ふわりと老若男女無差別スマイルをお見舞いする。
「でもね?佑星くん、最近彼女とマンネリだってぼやいてたし。」
「は、はあ!?んなわけないじゃん!今度旅行行こうって話してるしっ」
「カフェの帰り際にね、ここ、唇の端あたりにキスされちゃって、」
「っ!」
「
真智美ちゃんだけじゃない、後ろの御三方まで怒りに震えている。
電車内で迫られても狭いからね?空間と通勤通学の人口率をよくよく考えてから私に手を出してね?
バスケサークルでは、他2名の男の子たちに迫られて。その男の子たちに好意を寄せている女の子たちには無視されて。
交流戦で試合した他の大学の子にはストーカーまがいに後をつけられて。警察沙汰になりそうな寸前で、相手の彼女に頭を下げられた。どうか警察には言わないでって。
これ以上サークル内を掻き回されても困るから、辞めてくれってつい先日リーダーから辞令を言い渡されたの。
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