田原総一郎が朝まで挑戦?

沼津平成

第1話

【プロローグ】


「朝生、37年間お疲れ様!」

 CM入りま〜すといういつも通りの声の後、2番目にかけられた声はそれだった。田原総一郎は、厳かに頷く。「お疲れ様」と声をかけられても、項垂れているだけ……

 もう、彼は新しいステップに飛び立っているのか? みんなの視線の先に、田原総一郎はいた。やがて起き上がると、「次はBSだ!」と叫んだ。

 こうして「田原総一郎」はBSに復帰したのである。



ここから、フィクションです。


     【1】

 BS版田原総一郎は色々なことに挑戦している、まずSASUKEだ。TBSに田原総一郎は乗り移りを始めたのだ。TBSは特番を放送しやすくなり、SASUKEブームが一段と広がった。

 テレビ夕陽からは苦情もあったが、田原総一郎は頷くだけだ。

     【2】

 このような「ブームを促進する」取り組みによって、首相でもないのに現役最高齢ジャーナリストは日本を変えた。そして、進化した日本に安堵しながら、田原総一郎はもうすぐ自分が行くかもしれない新しいステップに思いを馳せた。

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