第5話
家に帰ると、奈緒が心配をしていた…。
「ただいま…。」
「けん。どうしたの?
その傷…。」
「少し、哲とケンカしてただけ…。
なお。ごめん。
俺、ずっと先の事しか考えてなかった。
哲に言われたんだ。
将来も大事だけど、土台がしっかりしてないと、いつか土台から崩れる事を…。
俺の土台は、俺と奈緒だから…。
また、見失うところだったよ…。
大切ななおを…。」
「けん…。
哲くんの言う通りだよ…。
あたしは、けんの病気が治ってくれればそれでいい…。
会社なんて二の次でいいじゃん…。
けん。病気に負けないでね…。
あしも、一緒にけんの病気と戦うから…。」
「ありがと…。
頑張るよ…。」
奈緒が薬箱を持ってきて…。
「けん。傷の手当しよ」
「うん。」
消毒液を傷口に垂らすと…。
「なお。痛い…。
哲も本気で殴らなくてもいいのに…。」
「きっと本気で殴らないとけんに気持ち伝わらないと思ったんじゃないの…??
けんも本気で殴ったんでしょ…?」
「うん…。」
その後、奈緒がご飯を作ってくれたけど、口が切れてて、良く味が分からなかった…。
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