第3話
奈緒が行き成り、なにかを吹っ切ったように…。
「よ~し
けんお風呂入って気分変えよ…。
スッキリすれば気分も変わるから…。」
手を引っ張られて風呂に連れていかれた。
奈緒に髪と背中を洗ってもらい、湯槽に浸かって風呂から出た…。
奈緒に髪を乾かして貰って…。
俺は、奈緒に口走ってしまった…。
「なお。
最近抱いてないから抱いていい…?」
「いいよぉ
けんおいで…。」
奈緒の優しさは太陽のように優しい光で俺を照らしてくれるようで自然と涙が出た…。
抱き終わってからも、優しい眼差しで、俺が落ち着くまで頭を撫でてくれた…。
泣き疲れたのか、そのまま寝ていた、奈緒は俺の身体を心配して、料理を作ってくれていた…。
「けん。
起きて…。
ご飯食べよ…。」
「うん…。」
俺は、もし病気が治らないんだったら、奈緒に抱かれて死にたいと一瞬でも思った自分が情けない…。
今日はご飯を食べ、薬を飲んで、寝室に行って寝ようとしたら、交換日記が、寝室に置かれていた…。
交換日記を見たら…
けん自分に負けるな!!
と書かれていた。
なんで、止めてたはずの交換日記に毎日、奈緒が書いていた…。
日記を目通して見ていくと、俺がこの病気で奈緒の前から消えた日からずっと、書かれていた。
いつも俺のことばかり書かれていた…。
けん。今から迎えに行くから、それまで頑張れ!!
やっとけんを迎えに行けた。
今度は、あたしがけんを守る!!
俺は、奈緒が寝たのを確認すると、メモを書き残して…。
少し海に行ってくる。
ちゃんと戻ってくるから心配しないで。
テーブルに置き、車で海に行き、泣き叫んだ…。
夜通しで泣いているのに涙が枯れることはなかった…。
俺は、昼ぐらいまでずっと海に居た…。
1台の車が俺の近くまでやってきて、車から降りて来たのは哲だった…。
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