第2話
奈緒と相談しつつ、自分達で出来る事はないか考えた…。
「なお。サプリメントでビタミンC飲むのって効果あるかな?
鉄分吸収しやすいしさ…。」
「う~ん。でも、ビタミンCも処方されてるからね…。」
「だよね…。」
奈緒に今、思ってることを話した…。
「なお…。
内定が決まってる会社をいつまでも待たせては先方に失礼だし、はっきりさせないとダメな気がするんだ…。」
「けん。焦る気持ちは分かるけど、会社の方だってけんのことを待つって言ってくれてるんでしょ…?」
「うん…。」
「次の検査結果見てからどうするか決めてもいいんじゃない?
けんは血液に充分な酸素がいってないから、先生の言ったこと無視して会社で倒れられても困るわけだしさ。」
「そうだね…。」
奈緒の言ってる事は確かに正しいと思った。
「けん。前向きに考えようよ…。
けんの悪いネガティブが出てるよ…。」
奈緒に頭を撫でられて言われると少し落ち着いた…。
奈緒が居なかったら俺は、今頃会社に電話して内定を取り消して貰って家で、放心状態になってるか、病院で寝た切りになってるか選択肢は2つだっただろう…。
俺にとって奈緒の存在は大きい…。
でも、内定を貰っている会社で働けてないのが悔しいかった…。
今は、病気を理解してくれてる哲のバイクショップで働かせて貰えるだけでも、嬉しいことだと思っている…。
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