第39話

 熱帯雨林地帯で行われた砂漠地帯から飛ばされてきたデスサンドホエールとブルーマーカーの大艦隊との戦いはデスサンドホエールの進化によってブルーマーカー艦隊の敗北に終わる。


 敗退したブルーマーカーの艦隊は少数となったが必死に逃亡を図る。


 しかし、強くなりすぎたデスサンドホエールに対してこのデスワールドはアイアンゴーレムを差し向ける事にしたらしい。


 デスサンドホエールに突撃してきた鋼鉄の巨人は運命の日のタイタンを凌ぎ、数百メートルの巨大さとは思えぬ早さでデスサンドホエールに肉薄すると、超高熱のレーザーと炎を放って慌てて逃げようとするブルーマーカー艦隊とデスサンドシャーク達を消滅させた。


 これに対してデスサンドホエールはアイアンゴーレムを尾で打ち据えて転ばせ、素早く脚を捕食する。


 しかし、アイアンゴーレムも転んだ状態から捕食された脚先に超高熱レーザーを当て爆散させて距離を取り、脚を素早く再生させると、更に超高熱火炎放射を繰り出してデスサンドホエールの胴体と尾を切り離した。


 デスサンドホエールは切り離された尾の回復を待つが一向に再生される様子は無く、周りのデスサンドシャーク達を捕食する事で短い尾を生やしてバランスをとった。


 この攻防で既にアイアンゴーレムの情報やデスサンドホエールの情報はメタトロンを介してラトナ達の艦隊に知らされ、ラトナ達も対応策を練っていく。


 ラトナ達の対応策は実にシンプルなもので、大量のナノマシンの散布で空間を満たして、どちらが勝ってもナノマシンで消滅せせつつ艦隊の最大火力で対応するといったものだった。


 ナノマシンでの無限回復は惜しいが、研究すれば良いので命大事に!作戦でいく事を決定する。


 一応、イエロー、レッドマーカーは一度死んでいてもナノ治療カプセルでの復活は出来るものの、これは一定の回数で精神が崩壊して消滅するので、多用は出来ない事を元同盟仲間だったが、今では根っからのレッドマーカー達を用いて非人道的なやり方で検証している。


 そして、アイアンゴーレムとデスサンドホエールとの戦いは熾烈を極め、お互いがバラバラになるまで続く。


 最終的にはデスサンドホエールの超広域超音波破壊兵器をアイアンゴーレムの捨て身の超高圧自爆攻撃で双方が対消滅して遥か遠く離れたラトナ艦隊まで衝撃が伝わる程である。


 こうして莫大な数のスロータートルーパーの命と精神が永遠に消え、アイアンゴーレムとデスサンドホエールも消滅してのラトナ達からすると非常に勿体ない終わり方をしたのだった。

 

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