第37話

 現在のラトナ&リクロー艦隊は旗艦が12キロメートル級万能浮遊要塞艦アルヴァドーンと4キロメートル級浮遊強襲母艦6隻に2万超えのキラーバレットアント改、ホプキンス&ハイメのランカーズ艦隊旗艦は8キロメートル級の万能浮遊母艦のティターニアと4キロメートル級巨大浮遊駆逐艦4隻にはタクティカルギアが4千機、そしてブラッドとジーニー&バイセの無人機艦隊旗艦の6キロメートル級巨大浮遊戦艦オベイロンに2キロメートル級浮遊防衛要塞艦10隻には無人機のスローターアームズが8000機、熱帯雨林地帯の上空に浮遊する1キロメートル級フロート要塞メタトロンにもシルフィード改と量産型シルフが100機搭載されていた。


 現在、砂漠地帯からは見た目がまんま毒トカゲのヘローダーマ、ウローマステックスなどや、まんまハリネズミのタチグロサス、各種の毒ヘビ系にアイアンゴーレムやデスサンドホエール、サンドワームなどの巨大種、サバンナ地帯からはジラーフやライオン、パイソン、リクガメらが熱帯雨林地帯に入るが熱帯雨林地帯では本領が発揮出来ず敵になりそうに無い。


 しかし、この艦隊の実戦経験を積むのには申し分ない敵なので次の廃墟と海地帯まで行く前に全て倒しておく事にする。


 先ず狙ったのはデスサンドホエールで有る。


 理由は簡単、陸に上がった魚はどうなるか?と云えば、もちろん泳げないと言う事となり、本来は砂海で有れば神出鬼没だった500メートル級の巨体を晒して、周りの鉱物を捕食してから無限湧きするデスサンドシャークもシャバシャバ熱帯雨林の河を行ったり来たり、陸に上がろうものなら木に引っ掛かって身動きが取れなくなる。


 最初にそこに気付いたブルーマーカーの艦隊が動くよりも若干遅くはなったが、ラトナとホプキンスの得意技は横取りで有る。


 陸に上がったデスサンドホエールやデスサンドシャーク達はそれでも少しずつ陸地に上がれるように進化し、ホエールはヒレを足のような形にして4脚から6脚の鋼鉄の母艦となり、砂漠地帯には無い水や鉱物、植物を使ってハイブリッドしたデスサンドシャーク改を大量に生み出し、さらに自らも改修して体長数キロメートルの巨体には鹵獲したスローターギアから技術を奪った無数のホーミングレーザーとミサイルポッドが並んでいた。


 ブルーマーカーの艦隊はラトナ達の艦隊よりも数こそはそこそこ多いながらも主力兵器はスローターギアである為に総戦力は低く、熱帯雨林に対応した空戦型とホバリングタイプのスローターギアで戦っている。


 デスサンドホエールが尾を振るたび、ホバリングタイプのスローターギアは宙に向かって派手に飛び散り粉々に砕かれ爆散、血の雨と共に見たくもない地獄の光景を嫌でも見る羽目となる。

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