第32話
[は~い、貴女がラトナちゃん?私はサポートAIバイセよ〜。よ、ろ、し、く、ね〜☆]
「アンタがリクロー推薦のサポートAI?ちょっと変なヤツね」
[あら〜、そんな事言わないで〜。サポートAIの私だって傷付くのよ〜]
「まあ、あの状況で囮を買って出たアンタの度胸だけは認めてあげるわ。ところで、近くにバレットアンツの巣が有るんだけどバイセならどうする?」
[エンジェルアイズもアップデート中よね?だったら今回のバレットアンツ達を徹底的に分解して調べて弱点の武器を投下したら〜]
「ふ~ん、ちゃんとまともな判断が出来るサポートAIなのね。ちょっと安心したわ」
[酷いわ〜、ラトナちゃん。これでも私って優秀なのよ〜]
「確かにね。それじゃ、解析して」
[了解よ〜]
バイセがバレットアンツの弱点を解析していくと、バレットアンツは自らも爆破する液体を出す割りに実際には実弾攻撃や爆破攻撃に非常に弱く、レーザーやビームは効きにくいようだと言う事が分かる。
つまり、現状のキラーバレットアンツの方がスペックは上であり、実体弾を使えば良いとの解析データを元にして、7000機まで増えたキラーバレットアンツ達に実弾系のバルカン砲に機関銃、超高熱振動ブレードを装着させてから突撃を敢行する。
敵は先ずは様子見とばかりに通常のバレットアンツ達を1000機ほどキラーバレットアンツ部隊に送るが、ラトナの送ったキラーバレットアンツ部隊の圧勝で更に戦力が増えて工房で500機のキラーバレットアンツのストックが生まれた。
そして大規模侵攻を始め、次々と巣穴を占拠しては待ち伏せして敵を減らしてアトラスの工房にバレットアンツの残骸を運び入れ、キラーバレットアンツのストックは約2000機を数えた。
当然、こちらにも被害は出たものの、全体の7000機中約100機しか損害は出ておらず、最深部には1万機に及ぶバレットアンツとキラーバレットアンツの戦いとなり、敵のバレットアンツは外に出ようと必死に足掻いたものの尽くスクラップにされ、実体弾を使い切ったキラーバレットアンツ達に残骸を運ばれ周りを固められ、クロスファイア状態となれば生き残るすべは無く、最終的にはアトラスの工房からキラーバレットアンツ5000機が追加で送られ、巣の最深部で身動きが取れないマザーバレットアントには何故かキラーバレットアンツの攻撃が効かず、ラトナのシルフィードによる実体弾装備であるハイパーバズーカのサン・シャークを口にぶち込んで爆散させ大破壊し、タクティカルアーマーバレットアンツとマザーバレットアントは完全に沈黙した。
しかし、このハイパーバズーカのサン・シャークの威力が高過ぎて、マザーバレットアントの巣穴が崩落してしまい、マザーバレットアントの残骸から様々な物資を取り出すのに1週間の期間を要したのは大いなる反省点である。
その一週間は大量の水の補給をしつつ、熱帯雨林地帯の擬似木材などをプラントで分解して擬似野菜や果物などを創りつつ過ごし、キラーバレットアンツの数を約1万5千まで増やして逐次タクティカルギア化して巨大な穴を掘り進めた。
最終的にマザーバレットアンツからもバレットアンツの作成データが得られ、ティタノボアの残骸からも過去に取り込まれたであろう大量のスローターギア達が内部にギッシリ詰まっており、超弩級浮遊要塞艦アトラスの後部と合体したメルルーサ搭載のスローターギアは約1200機まで戻り、スローターギアも改造して完全無人機の『スローターアームズ』を造るに至る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます