第31話
ジジジ〘はぁ…はぁ…ラトナ……ちょっと酷くね?〙
ザザザー〘ホプキンス!生きてたの?〙
ジジジ〘ゲフッ…キットゥールーのコクピット内シェイクでゲロまみれだよバッキャロー!でも、ありがとな。今度こそヤツは死んだだろ〙
ピピッ、ピー、ピー[エンジェルアイズとの回線が繋がりました。敵タクティカルアーマー・ティタノボアとバレットアンツの討伐終了です。爆発の際に広範囲に物資が散りましたが現在、回収したバレットアンツとキラーアンツ改を合成したキラーバレットアンツに回収させています。ラトナ、バレットアンツの巣を発見しました]
「リクロー、今はちょっと休憩ね。ホプキンスとキットゥールーの状態は?」
[良く有りませんね。お調子者のホプキンスだから笑っていますが、本来ならば動ける筈は有りません。身体中に骨折、キットゥールーは完全に外殻ユニットが破損、再度改修する必要が有ります]
ジジジ〘あーラトナ、俺ゃーちょい疲れたわー。ちょっと休む。ゲホッ、ゲホッ、ドサッ〙
ザザザー〘ホプキンス!ちょっとホプキンスってば!大丈夫なの?ねぇ?〙
[キットゥールーの回収完了、ホプキンスのバイタルチェック完了、重症です。ホプキンスを治療ボックスに入れて治療と各部強化をします。期間は約3ヶ月]
「あちゃ~、これって全部私のせいだよね?」
[はい、間違いなくラトナのせいですね。猛反省して下さい。ハイメからの通信です]
[マスターラトナ、マスターホプキンスが不在の間、私もアップデート願います。マスターラトナとリクローの能力よりも私達の能力の低さが問題です。根本からのアップデートを望みます]
「オッケー、データのアップデート中は私とリクローに任せて後部にドッキングして」
[ラトナ、ドッキング開始します……10、9………1]ズズズン……
[メルルーサとのドッキング完了、ハイメのデータのアップデートに入ります]
「ハイメ、どれ位掛かりそう?」
[最低2ヶ月です]
[ラトナ、その間に私もアップデートしても宜しいでしょうか?今回の件でエンジェルアイズも改修が必要です]
「うわ~、その間って私のサポートAIは?」
[小型艦のサポートAIをしていたバイセが私とハイメに次いで優秀かと]
「バイセ?あの囮に使ってた艦のAI?」
[はい、その艦のサポートAIです]
こうして熱帯雨林の脅威が一つ減ったものの、未だ大量のタクティカルアーマーが熱帯雨林を徘徊している事には変わりない。
リクロー、ハイメ、エンジェルアイズはアップデートを開始し、ホプキンスは治療の為にボックスに収容された。
現在の戦力は5キロメートル級浮遊要塞艦にオートで動けるランカー上位クラスのスローターギアが200機、キラーバレットアンツ部隊が約5000機で敵は現在のところ沈黙しているバレットアンツの巣であり、未知のタクティカルギアである。
リクローとハイメの変わりを任されたバイセとラトナの防衛戦が幕を開けた。
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