第21話

 レッドマーカー達が大軍で襲い来る中、見た目はマッチョのナイスガイだが何時までも女々しいジョンソンにラトナは百年の恋も一気に冷め、そんな中身はわがまま女のジョンソンを見てホプキンスも苛立ちを隠せない。


 そして訪れた恋人達の別離、ラトナはジョンソンとのパートナーを解消してホプキンスと共にレッドマーカーのナンバーズ87マックスと94マッカートン率いる200の浮遊艦と300のスローターギアを迎え撃つ準備を開始する。


「え、ラトナ、私はどうしたら良いの?好きに生きていってって、どういう…」


「ジョンソン、お前とはここでサヨナラってこったわ。近接攻撃出来るキラーアンツも手に入れたしよー、決断しねーといけねぇ時に決断出来ねぇヤツ、リーダーに従わねぇヤツはチームに要らねえんだ。じゃあなジョンソン」

「待って!私は要らないってのラトナ!なんでよ!私だって約に立つから!お願い、私を一人にしないで…」


「はあ、ホプキンスが言ったでしょ?アンタみたいな疫病神が着いて来られたら私達も死んじゃうわ。この先、ゲームのチュートリアルステージだった砂漠地帯はおしまいね。次のステージに行かなきゃ。役立たずのアンタはどうするの?」

「嘘でしょ?私達は相棒で恋人じゃない。どうしてそんな事言うの?私はどうしたら…」



「アンタ砂漠で野垂れ死ぬ?さっきサバンナ地帯に向かった連中を追いかける?2つに1つ選んでよね。私達に着いて来られても困るわ」

「確かになー、今のジョンソンは役には立たねぇわ。さっさとサバンナ地帯に向かえよなー。俺っち達も簡単には死にたくはないんだわ」


 かつての相棒で恋人だったジョンソンの中の人は同じ姿をしたラトナの心の中では既に死んだ。


 この女々しいヤツの言う事を聞いてたら自分達まで死んでしまうとジョンソンはアトラスから追い出す。


 ホプキンスもジョンソンを見限る事にしてレッドマーカー達の攻撃に備えた。


 ジョンソンは涙を流しながら巨大浮遊艦マッソーに乗り込み、サバンナ地帯行きの浮遊艦達と合流して、トップナンバーズの一人として低ランクのスロータートルーパー達のリーダーとして向かい入れられたようだ。


 そして、遂にレッドマーカーと化したかつてのナンバーズ率いる200の浮遊艦と300機のスローターギアがキラーアンツ部隊と戦端を切った。


 激しいミサイルやレーザーの応酬に全くダメージを受けないキラーアンツ部隊、更にキラーアンツ部隊からは強力な『電磁パルス砲』がスローターギアに照射され、中身のスロータートルーパー達は粉々に破裂して砕け散り、スローターギアだけが砂漠地帯のあちこちに落ちる。


 そしてヘブンリーライトが最低出力で広範囲に照射され、次々とスロータートルーパー達は焼け爛れて死に、またスローターギアだけがあちこちに落ちた。


 ナンバーズの2機のスローターギアもカスタムされていたが、最凶の狙撃魔ラトナに狙われては生きるすべ無し、コックピットだけを正確に狙われて砂漠に横たわるスローターギア達の仲間入りをした。


 こうして改造を施されたスローターギア300機と200隻の浮遊艦に2基の浮遊要塞と少ない物資を手に入れたラトナとホプキンスは超弩級浮遊要塞と巨大浮遊要塞にセミオートで動く大型浮遊艦を20隻に魔改造キラーアンツを3000体率いてサバンナ地帯への行進を開始した。

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