【魔王として勇者として】4

【魔王として勇者として】4


笛吹魔音+(ぴこ)



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大広間、耳が痛くなるほどの静けさ。

この空虚な時間も何時間、いや何日、

何年経ったのか。

誰もそれは知らぬであろう。

そこにいる者達以外…。





カサリと動く者が居た。

この場所で久方ぶりの音であろう。

その者は何かを問いかけている。


何なのだ?

ん?何なのだとはなんだ?

我は意識を持つ者なのか?

ふと、そう思考を巡らせる。


「何者だ、貴様は…。」


これは我の声か?

長年出せていなかった為か

声が掠れている様だ。

何故長年と思うのか解らないが。


何か分からぬ物…いや、かつて観た事がある

そして話した事がある。

そんな気配がしている。


「名を名乗れ」

空に浮く物に問いかける。

いや、聞くまでもない。


「そなたはイヴィルアイだな?」

「魔王様、覚えて居てくださったのですね?」

「ああ、覚えておる。この世界の勇者一行はどういう者か知っておるか?」

「いえ、私はまだ知っておりません。アモン様やバルバトス様を呼んでみて話し合いませんか?」

「そうだな、そうする事にしよう」


念を込めて魔王の間に来るようにと送る。

アモンとバルバトスが現れる。

「どうかなさいましたか、魔王様」

「どうした?訓練中だったのだが?」

「すまぬな。この世界の勇者一行について詳しい事を教えて欲しくてな」

「この世界にはまだ勇者は生まれておりません」

「そうだな、生まれたとは聞いてないな」

「そうか、ではイヴィルアイ、勇者の生まれる時期などを映し出してくれ」

「それは初めてですので上手く行くか解りませんが頑張ってみます!」


イヴィルアイが壁に映し出す。

勇者は二年後に生まれる予定らしい。

旅立ちは十六歳なので十八年後のようだ。

かなり長い月日があるな。

フォルネウスは勇者の加護について何か解ったのだろうか?

「フォルネウス、居るか!」

「はい、魔王様。何か御用でしょうか?」

「勇者の加護について何か解ったか?」

「そうですね、徐々に解っては来ました。」

「どのようなものだ?」

「まず、勇者の加護とは死ぬ事がない…いや、条件を終わらせないと死ねないですかね?」

「条件とは我を殺す事だな」

「それは間違いないのですが、他に死ぬ方法があると書いてありました」

「なんだ?」

「神に背くことですね。」

「勇者一行は確かに何度葬っても生き返って我を殺しにくる。だが、神に背けば生き返る事が出来ないと。何という人生か…」

「あと、魔王の加護も書いてありました」

「魔王の加護?それは知らなかったな」

「勇者の加護とほぼ変わらないので、説明はしなくていいですよね?」

「そうだな…ん?我が神に背くとどうなるのだ?我にとって神とは?」

「申し訳ありません、そこまではわかりませんでした」

「いや、いい。ここまで解ればなんとかなる」


そういえば前回の世界で強化した部下の力は今どうなっているのだろうか?

「フォルネウス、今の部下の力はどうなってるいる?」

「今の力ですか?今の力はかなりの量ですよ」

「この世界の勇者が生まれる前に、もっと力を付けておきたいのだ。フォルネウス、そなたにはもっと知識を付けるために参加してもらう」

「はっ!」





アモン、バルバトス、新四天王、フォルネウスを集め話をする。

勇者が会う度に強くなっている事に我は気付いたのだ。

だからまた魔法陣に集め、我の全魔力を注ぐ。

一ヶ月に一回はその行為を繰り返す。

その行為をすると一週間は動けないが、その間に我の魔力を上げる瞑想をする。

魔力を上げ、全魔力を注ぐ。

ひたすらそれを繰り返す。

それを繰り返して十八年後…。





勇者一行が魔王城の前に現れる。

かなりの強さがヒシヒシと感じられる。

前の邪の強さでは無い。

神聖な勇者である。

「あれだけ魔王様から力を頂いたのに、これ程の力を持っている勇者一行とは…」

「本当だよな。我だってこれは武者震いって言うのか?震えが来るぜ」

「我も今まで戦ってきた勇者と比べると今までで最強の勇者一行だ」

「さて、これは攻めて来るのを待つだけですね」

「こっちが行ったところでどうにもならないからな」

「魔王様!」

「どうした、フォルネウス」

「勇者の加護について更に詳しく解りました!」

「なんだと!早う言ってみよ!」

「勇者の加護は人間の教会で、適正のある産まれたばかりの赤ん坊に加護と呼ばれる種を植え付けるそうです。だから、勇者と言っても血筋とかそういうのではなくて…種を改良して行くようです」

「だからか、世界が変わる度に勇者一行が強くなっていくのは…」

「しかも、それを仕組んで居るのは神…との事です」

「神だと!?」

「命を生み出す神と、死へ導く神…」

「まさか、ΜοιραとΘανατοsか!」

「知っていらっしゃるのですか!?」

「神話の神であるぞ!まさか未だに…」

「何故その二柱がそのような事を?」

「解らぬ。神の考えを理解出来るような領域には到達出来ておらぬ」

「考えが理解出来ないなら、倒せばいいんではねえか?倒してから問い詰めようぜ?」

「バルバトス、神がどれだけ強いか解らぬか?」

「知らないね。我は戦いが出来ればそれでいい」

「全く、バルバトスは脳筋ですね…」

「うるせえな、アモンはよー」


魔王の間で何故かわちゃわちゃしている内に勇者一行は魔王門に辿り着いた。

「勇者一行は今扉の目の前に居るようだ。今の内に全員を装備するぞ」

「「かしこまりました!」」





ギーッと扉が開く。

勇者一行が入って来た。

「ようこそ、勇者一行、魔王の間へ」

我は玉座から立ち上がる。

勇者一行は一歩後退ろうとしたが扉は既に閉まっていた。

「さあ、戦いの開始だ」

我は先制攻撃で鮮血の剣(ブラッドソード)を振り回す。

当たれば相手にはダメージ、こちらは回復出来る便利な武器だ。

勇者と聖騎士は盾で躱すが後衛に居た聖術師と聖導師に当たる。

かなりの鮮血が迸る。

二人は瀕死状態だが勇者の全体回復(ヒーリング・オール)で治癒。

聖導師が聖なる突風(ホーリー・トルネード)で攻撃してくる。

聖術師は聖なる壁(ホーリー・ウォール)で特殊な壁を作る。

我は突風を振り払い、壁を打ち壊す。

お返しに炎氷の電磁砲(フレイザードレールガン)を解き放つ。

氷と炎で弱くなった部位に攻撃を加える。

伝説の装備であろうとも砕く事が出来た。

勇者一行はもう戦闘を続ける気が無くなってしまったようにみえる。

ここで話を持ちかけてみるか。

「勇者一行よ、もし良ければ神とやらを倒したりしてみないか?今の状態だと死ぬ事も許されないのだろう?ある一定の歳から歳を取らないのであろう?普通の生活をしたくないか?」


勇者一行は相談している。

我にそう言われた所で納得するわけがないとは思ってはいる。

長い間話し合いをしていた勇者一行は考えが纏まったようだ。

神を倒すと。

「そうか、神に牙を剥いた時点で勇者の加護は無くなるがよいか?」


勇者一行は少し困り顔で頷く。

「無理にとは言わぬ。何としてでも我を倒して帰るのも有りだが、我も魔王をしているのが疲れたのだ。我も魔王の加護を無くしたいのだよ」


勇者は驚きの表情を浮かべる。

「勇者という者は生まれた時に力がある者に種を植え付けるものだとな。それは世界が変わる毎に改良されて勇者が強くなるというものらしい。そうなれば、魔王も同じようなシステムであろう」


勇者一行はもうどう表現していいか解らないと言う顔をしている。

仕方あるまい。

今まで周りの人間共にチヤホヤされ、そういう裏を知らされずに育ってきたのだから。

「最後にもう一度確認だ。本当に神を倒すか?」


勇者一行は覚悟を持った顔で頷く。

「よかろう、ではこれから神の元へ向かう。神の世界という所があるのでな」





魔王城の地下最下層。

ここの魔法陣に乗ると神の世界へ飛べるはず。

しかし、神を倒すとはいえ他の神も居るのであろうからどのように躱すか。

それとも全てを倒してしまってもいいだろうか。

我の魔力は持つかも解らない。

何せ神聖な世界なのだ。

勇者一行の方が有利な戦いかもしれない。

…いや、どちらも不利か。

あちらへ攻め込んだ時点で双方加護が無いのだ。

「勇者一行よ、あちらへ行けばたくさんの神が襲ってくる可能性がある。そしてこちらには加護が無くなる。我の戦略は片っ端から倒すだが、そなたは何かあるか?」


一瞬驚いて、俯いて考える勇者。

仲間たちも良い案がないか考えている。

そこで聖術師と聖導師が同時に閃く。

「話を聞こうか」


二人はたくさんの回復アイテムを持っていったらどうかとの事だ。

確かにそれは考えてはいたが、我々には数が限られている。

しかし勇者一行にはどれだけ入れても満たんにならないくらいの大きな袋があるとの事。

「ふむ、そこに聖なるアイテムと闇のアイテムを同時に入れて効果が無くなることなどは無いのか心配だな」


その話をした所、二人は突然袋に呪文を唱える。

袋の中身を分割して入れられる様にするようだ。

「では勇者、我とこの袋に属性を付けよう。そちらは勇者一行の側、こちらは我ら側のアイテム入れとして使わせてもらう」


勇者は頷く。

光の魔法を放つ勇者、闇の魔法を放つ我。

呪文が収まりアイテムをとりあえず試しに入れてみる。

効力は変わりないようだが、時間が経つ事にという事と持っていくアイテムを生成する事に少し時間がかかりそうだとの事。

「一旦、魔王城の庭園に戻ろうではないか」





庭園にて。

ここで少し落ち着いて話せるであろう。

「フォルネウス、勇者一行に茶を出してやれ」

「かしこまりました、魔王様」


勇者一行はキョロキョロ、ソワソワしている。

そうであろうな。

普通にこのような事があったら不安であろう。

「魔王様、勇者一行様、お茶でございます」


フォルネウスがお茶を持ってきたが、なかなか飲もうとはしない。

「大丈夫だ、毒を入れるような卑劣な真似はしない。安心するがいい」


勇者一行は安心して口にする。

美味しい美味しいと盛り上がっている。

「ゴホン、話をさせてもらうぞ」

「魔王様、話は大体解っております。大量の薬を作りたいのですよね。勇者一行様の分も」

「フォルネウス、話が早いな。その通りだ」

「効力を上げるアイテムだと尚いいですよね」

「そうだな。一度である程度回復出来ないとな」

「そうですよね、では勇者様の力を少々頂いて回復アイテムを数千個造らせて頂きます。魔王様のアイテムも造らせて貰いますので魔力を少々頂きます」

「流石だな、フォルネウス。よろしく頼むぞ」

「勇者様もそれでよろしいですか?」


勇者は思いっ切り頷く。

「では勇者様、こちらの魔法具に手をかざしてください。アイテムを作るために必要になる魔力を少々頂きますので」





「フォルネウス、勇者の魔力を少々と言っていなかったか?」

「申し訳ありません、魔王様。数千個を造る為に必要な魔力がこんなに膨大だとは思わなくて…魔王様なら数千個造るのにこんな事にならないはずなので」

「では、我もその魔法具に手をかざそうではないか。我の魔力も必要なのであろう?」

「その通りです。今、少し頂きます」


我は目の前が真っ暗になった。





(ここはあの庭か、何故ここに?)

…あなた?どうしたの?

(そなたは誰だ?)

あら嫌だ、忘れたのかしら?私の事。

(名を名乗れ)

もう、そういう所乱暴ね。

(早く!)

私の名前はね…





我はハッと目を覚ます。

あの女は誰だ。

あの庭は確かかつて、イヴィルアイが王妃がと言っていたような。

イヴィルアイを呼ぶか。

「聞こえて居るであろう、イヴィルアイ!ここに来い!」

「はい、魔王様!こちらに居ります!」

「あの庭園の王妃とは誰だ!答えよ!」

「王妃様は魔王様の大切な女性です」

「は?大切な女性?」

「イヴィルアイ、そんな説明だと解らないでしょう?きちんと私が説明します」


フォルネウスがフッと現れ、話に加わる。

「魔王様、あの庭園は魔王様のフィアンセ…違いますね。もう王妃様なんですから、人間で言う奥様とでも言うのでしょうね」

「なっ、我に嫁がおったのか!?」

「魔王様、覚えてないんですか?魔王様が好きになって遥か過去の勇者をお嫁さんにしたじゃないですか!」

「しかも相手は勇者だったのか!?」

「そうですよ、魔界でも噂が凄くて、人間界と魔界の争いを止めた結婚として話題だったじゃないですか!」

「いや、我は過去の記憶が無いのだ…」

「そういえば、そのような事を仰っていましたよね。凡そ、神からの裁きに近い様な事だと思われます。その後、かつての勇者も子供を産んで寿命を全うしたとは記されてますが」

「我に子供が…なら、その子供は何処へ行ったのだ?」

「…神の世界に連れて行かれた筈です」

「神の世界へか…。かつての勇者、いや王妃の名前と子供の名前など解るか?」

「王妃様の名前はソフィー様、お子様はお嬢様のレティー様と記されております」

「神を倒しつつ子供を探す、ならば勇者一行に手伝ってもらうしかないか…。間違えて倒されては、大切な娘が…。」

「勇者一行様にはきちんと説明しておいた方がいいと思われます」

「そうですよ、魔王様!大切なお姫様が神に操られて居る可能性もありますよ!」

「そうだな。しかし魔王の血と勇者の血を引いている娘は、神の世界でイジメという物にあってはいないだろうか?見た目とか目の色とか違うだろう?」

「魔王様、急に親心が出てきましたね。しかしその心配は間違いなくあると思います。だから早く助けに行かないとならないとは思っています」

「わかった。我は勇者一行に伝えてくる。だからアイテム生成を早めに頼むぞ!」

「かしこまりました」





我は勇者一行に、かつて勇者だった王妃、現在神の世界に連れて行かれた娘について伝えた。

勇者一行は驚いてはいたけれど納得してくれた。

「現在アイテム生成をしている。それが完了と体調が整い次第、神の世界へ向かう。それまで安静にしていてくれ」


勇者一行の聖騎士が一つ質問を投げて来る。

何故庭園は白薔薇で溢れていたのか…と。

長い時間育てていないと思われたのだろうか。

「王妃…ソフィーが白薔薇を愛していたそうだ。我は神の裁きとやらで記憶が無いのだ。だからいつもイヴィルアイがこの庭園の世話をしてくれていたそうだ」


聖術師が涙を流しながら話を聞いている。

聖導師が肩に手を置いて慰める。

聖騎士はその話を聞いて震えている。

三人はアイコンタクトで頷き詠唱を始める。

聖なる庭園(ホーリー・ガーデン)を唱える。

「な、何と!今まで見た事無い程に生気に満ち溢れて居る!有り難い!」


三人は嬉しそうな顔をしている。

勇者は花が生涯枯れる事無い様に、光のオーラを展開する。

「記憶に無い王妃の為に、ここまでしてくれるとは本当に感謝致す。勇気ある者達よ」





魔界の赤い月を眺めながら勇者と話す。

「勇者よ、お互いが正義だと思って今まで戦ってきたであろう?今でもそう思っておるか?」


勇者は首を横に振る。

「そうか…。我もな今では誰が正義とかないとは思っておる。光がとか闇がとかどちらが正義ではないだろう?本当の正義とは大切な人を守れるだけの力だと思わないか?それが大きくなりすぎた戦いが勇者と魔王なのかもしれないが」


そうですね…。

と勇者が声を出して肯定する。

「だからこそ、この神との戦いも勇者と魔王の戦いの様に決着をつけたいのだ」


我は拳をギュッと握る。

握りすぎて爪が掌を傷付け血が滴る。

そこに勇者が手を握りしめ回復呪文を唱える。

「勇者よ、有難う…」


勇者は我を見てニコッと微笑む。

かつて何処かで見た事あるような顔だった。

その時にふと我は

「ソフィー…?」


と発してしまっていた。

勇者は、えっ?と言う顔をした後、あっ!という顔になり下を向いてしまう。

「済まない、ふと王妃に見えてしまってな。嫌な思いをしただろう。悪かった。我は先に部屋へ戻る。勇者も早く休むといい」


我は先に戻ることにした。



残された勇者は。


もしかして…。

勇者はコンタクトを外す。

片方は紅、片方は黒の目。

そしてその目で赤い月を見上げる。


まだ解らないよね。

コンタクトをまた着け直す。

勇者も部屋に戻って行った。





「魔王様、勇者一行様、アイテムの準備が出来ましたよ。一人の体力全回復と、魔力全回復、仲間全員の体力全回復、魔力全回復、時間がある時専用ですが森の中でキャンプ用品です。これがまた寝るだけで全回復出来るのですよ」

「フォルネウス、これだけの量をあの短期間で造ったのか?」

「魔王様ー!私も居ますよ!私が水魔法得意としているので回復アイテムのポーションのお手伝い致しました!」

「わ、解った!イヴィルアイも有難う!」

「わーい!魔王様に褒められた!」

「イヴィルアイ、いい加減になさい。さあ、こちらが勇者一行様用のアイテムですよ」


勇者一行はフォルネウスからアイテムセットを受け取った。

勇者一行はアイテムの量や質に驚いている。

フォルネウスの知識量は半端ない。

「どうですか?勇者一行様。アイテムの量は」


勇者は、大きく頷く。

凄く嬉しそうな顔をしている。

いい笑顔だ、きっと無事に帰れたら良い母親になれるだろう。

「さて、そろそろ行こうとするか。早いところ決着をつけないとな」





魔王城地下最下層。

ここの魔法陣に入るだけで神の世界、天界に転送される。

ここに入ったら倒し切るか、こちらが敗れるかどちらかだ。

勇者一行は震えている。

それは怖さからか?

それとも強者と戦えるからの武者震いか?

「大丈夫か?勇者一行よ。」


勇者一行は、大丈夫と言うように頷く。

「そうか、ならば行こう。天界へ。」


我らは魔法陣に乗り込み、その姿は掻き消えた。




第四話~完~


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