第4話 自覚
扉が開いた事に気付かないくらい夢中になって、喘いで身体をくねらせ、自分の乳首を捏ねて、肉芽を指で弄り続ける。
指を動かす度にクチュクチュと淫靡な音を立てる場所に熱い視線を感じ取って。
うそっ……そ、そんなぁ……やだっ……。
首を横に振ってポニテに結った髪の毛を左右に揺らしたのは恥ずかしいからか、感度が増したからなのか自分でも分からない。
「あっ……ああぁんっ……だ、だめぇ……視ないでぇ……」
でも、恥ずかしいと思えば思う程に、声は甘くなって、淫靡な水音が大きくなる。
恥ずかしいから、恥ずかしいあたしを視られているから、気持ちが昂ってしまったって甘い声を大きく出てしまった事だと分かった。
エーロの声が近くに感じる
「素質はあると前々から思っていたが、ここまでとはな……このマゾメス」
「あっ、あっ、ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
頭が真っ白になったと思ったら、強い刺激が襲ってきて、背中が反って、顎があがり、ピンと脚が張って、大きく開いた口から甲高い嬌声を発して絶頂してしまった。
それは、今まで感じた事がないくらいの気持ち良さで。
視られたくない異性に視られて、その人からマゾメスと言われた刺激が凄くて。
エーロにあたしが一人で弄って、それを視られて、『マゾメス』と言われて、大きな嬌声も聞かれ、絶頂する顔も視られて、それらが全部、羞恥心を煽ってきて。
――凄く気持ち良かった。
瞳を潤ませ、仰向けになったまま肩を上下に動かしながら、浅い呼吸を繰り返し、恥じらうように顔を手で覆って隠すけど、腰が勝手にうねうねって動いてしまう。
「はっ、はっ、んぅ……ミーテ……マゾ……メス、なのぉ……あぁぁっ……」
ああっ……あたしはマゾなんだ。
はしたないメスなんだ。
無意識に口から飛び出す自分の言葉に、自分自身に自覚させられて。
甘い声でそんな言葉を言っているあたしの顔は、きっと蕩けているのだと思う。
母親の悦んでいる顔が浮かび上がり、そんな顔をしていて、あたしは母の血を強く受け継いでいるのだとも思った。
エーロは果ててクッタリとしている私のトップスの裾を掴み、一気にGカップの乳房の上までまくりあげてきた。
捲り上げる時に、Gカップの乳房の先端に衣服が下から上へと擦れて、身体に刺激が流れ込む感覚。
「あぁっ、あああぁぁぁっ、あぁぁぁんっ、だめぇ……そこ、あぁっ……」
目が潤んでいるのも分かる。
あたしは強い刺激を与えられて、休む間もなく喘ぎ続ける。
気持ち良い、気持ち良い。
異性に『される』ってこんなに気持ち良いんだ。
一人で弄る事しか知らないあたしには、初めての経験で。
ああっ……あたしのおっぱいを視られてる。
こうやって、異性に無防備に曝け出した肢体に視線を注がれるのも初めてで、視られる事がこんなにも気持ち良いんだって分かったてしまった。
エーロは両手で胸を下から上に持ち上げるように鷲掴みしてきて、豊満な胸を揉みながら揺らしてくる。
その刺激と男の手の感触と動きに、『されている』って事を強く意識させられて、身体をくねらせて、羞恥にまみれた顔のままエーロに何をされるのか期待感を漲らせて
「あぁぁっ、ぁぁっ、おっぱい……だめっ……はぁぁっん……気持ち良い……すごく……」
惜しげもなく弱点を告げて、『もっと』と強いる。
今のあたしは、快楽の世界にどっぷりと浸かって、そこから抜け出したくないって思ってしまう。
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