第3話 無意識
あたしは戦闘服とパンツを持って抱きかかえ、隣の部屋で着替えようと立ち上がり、背を向けて
「わ、分かりました。着替えて参ります」
コクンと頷いたエーロが、背を向けたあたしに向かって
「その話し方も直すほうがよいじゃろうな。お主はお主自身が可愛いと思われているくらい分かっているだろう。お主を狙っている男共も、これから倒そうとしている『マフ』の男からも可愛い女として、視られるのじゃぞ?勝気でいけ。男を見下すのじゃよ」
そうだ。
あたしは女だ。
だから、パンツ見せて麻痺させるためのパンツなのか。
ん?それは少し違う気がする。
「わっ、分かってるわよ、それくらいっ。あたしのパ、パンツをを見て、欲情しないでよ」
何だかんだで言われた通りに、口調を変えてみたけど、慣れないな。
これも修行として、早く習得しないと。
隣の部屋に入り、ズボンとだぼっとした茶色の服を脱げば裸。
豊満な胸が、多分Gカップくらいはあると思うけど、プルンと揺れる。
ふぅーっと息を吐いて、まずは水色のパンツの片側の紐を結び、脚を通してからもう片方の紐を結ぶ。
次いで、太腿まである白いソックスを所謂ニーハイを履いてから、白い軽い生地のトップスを着る。
ピタっとしたトップスからは豊満な乳房が強調されているように思う。
思うじゃなくて、明らかだ。
乳首の突起がぷっくりと浮きあがって見事なポッチをかたどっている。
何だか恥ずかしくなる。
これで戦うの?
視せるのはパンツだけじゃないの?
顔がカーっと熱くなる。
立ち上がって白いマイクロ丈のプリーツスカートを履き、そっとスカートの後ろに手を回して裾を確認すると、本当にギリギリ。
立つ以外の姿勢になったら普通に見えるって。
堂々としろって言うけど、こんなの恥ずかしくて……。
モゾモゾと太腿が勝手に動く。
胸の突起を浮かせて、ジロジロと見てくる男たち。
短いスカートの中を普通に視姦してくる男たち。
「んっ……だめっ……想像しちゃ……だめっ……」
想像したらダメだと自分に言い聞かせようとすればする程、身体全体が熱を帯びてくるのが自分でもハッキリと分かる。
初めて履くスカートがこんなに短くて、でも、こんなに短いから、きっと……。
あっ……だめ、せっかくのパンツが……濡れちゃう……。
紐をしゅるんと解いて、エーロのいる部屋の扉に向かって、脚を向けて仰向けに寝ころび、脚を大きく開いて膝を立てる。
今、扉を開けられたら、剥き出しの無毛のアソコが丸見えになっちゃう。
恥ずかしい恰好をワザとしている自分に戸惑いながらも、その無防備な秘部に指を伸ばして、なぞりあげ、クチュと鳴る音に気持ちを昂らせて。
「んっ、んっ、はぁっ、んぅぅっ……ああっ」
声を殺しながらも、熱くて甘い声が半開きになった唇から零れ落ちる。
こんな事をしているあたしを視られてしまう。
こんな声を出しているけど、聞かれちゃう。
そう思えば思う程に、刺激が強くなって脳を狂わせていく。
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