コロナ体験談

第7話 全快

　感染してから1週間が経ち、体調は回復して、会社に電話して出勤する日を決めた、5日間待機して陰性証明を持ってきてくれと言われたのであるが、話をするとそれはデルタ株の時の対応であった、マニュアルがそれであったのだ。

　母の体調も少し良くなってきたが、少し咳をしている、父も良くなった。

　コロナはまだ過去のものではないとはっきりと再確認できた、ちなみに寝汗は2週間続いたがあまりかかなくなった。

　母の体調は2.3日したら治って行った。

　それから3日して、私達は普通の日々に戻っていった、後遺症は家族全員でなかったのが幸いだった、これもワクチンを複数回打ったからだと推測される。

　コロナに感染して、治るまで5.6日程度かかった、前は2週間の行動制限があったが、分類が変わってから、発症して5日間はなるべくなら外に出るなと言う具合にルールは変わった。

　おそらく、私たち家族が感染した変異株は当時猛威を振るっていたJIN1株であることが容易に想像がつく、当時のオミクロンのワクチンではある程度の効果は見られた。

　私は、パンデミックが起きてからずっと、周囲がドン引きするほどコロナにはかなり神経を使っていたが、まさか感染するとは思わなかった、予想外のどんでん返しである。

　ただ感染してから、ハイブリット免疫は一応できたが、今別の変異株（KP3.XECなど）が流行ってるから、免疫が効かないのが気がかりではある。この株は今までできた免疫が効かない。

　今ワクチン死者だと騒がれているが、私たち家族はワクチンによって命を助けられたと言っても過言ではない、ただ、家族会議をして次のワクチンは打たないとは決めた、死んでいる人が出ているためだが、助けられたのは事実である。

　コロナ禍の時はワクチンを打たないと村八分的な世相はあったが、今は副反応だと騒がれており、それを聞くたびに「？」といった感じになる。

　確かに、ワクチンの死者を当時マスコミはあまり取り上げてはなかったが、あれだけワクチンを救世主だとテレビやネットで騒いでいたくせに、今データが出てから、やはり危険だと騒ぐのはどうかと思う。

　私の家族もそうだが、ワクチンを打ってコロナから救われた人は沢山いたのは事実である。

　大人の私でも今の状況がちょっとなんかおかしいなと思うのだから、今の子供達はもっと不思議に感じるだろう。

　断っておくが、私はワクチン推進派でもなければ否定派でもない、もし万能ワクチンができたら打つのは考えるだろう。

　コロナの体験談はこれで終わりだが、決してこれは風邪ではない、ただ、風邪のように数日の一過性で終わったのは事実である。

　しかし後遺症などの問題がまだ残っている、今の所治す薬はなく、先述した友人は2週間程倦怠感と咳が続き、体調が悪かった。

　別の友人は一昨年の元旦に感染したが、まだ咳が続いており、気管支の薬はいまだに飲んでいる、それとは別の友人は2回感染したが、味覚がなくなってしまった。

　カナダの方の企業が後遺症に効く薬を治験してるからそれに期待である。

　おそらく、私の場合は映画の帰りの電車の中で感染したことが考えられる。映画館ではマスクは念の為二重にしていた。

　幸いにして私たち家族は後遺症は出なかった、1週間で全快した。味覚も元に戻っていた。血便も出なくなっていた。

　今のコロナは医者が言うからには、感染しても数週間で完治する人が大半だが、中には日常が送れなくなった人もいるのは事実である。

　コロナ禍の数年の間、治療薬がいくつか出たが、病院では容易に処方はできないらしく、前述したMは副反応がきついとのこと、実際飲んだ友人が数人いたが、大半の人が酷い副反応が出ていた。

　その副反応は、湿疹や大量の寝汗、そして毎晩見る悪夢である、しかし効果は見られすぐに軽快していったとは聞いていた。

　コロナの分類が変わったため、これらの薬は高価になってしまったが、効果はあるため、懐に余裕がある人は飲んだほうがいいかと思う（とは言ってもMは三万、国産のZは2万ぐらいするのだが、後遺症には一定の効果は見られる）。

　皆さんも気をつけて欲しい、確かにウイルス学の常識に則って変異するたびに毒性は弱くなってはいるが、まだ完全には弱くなり切ってない。致死率が下がったとはいえ、死亡者の数はインフルエンザの15倍以上である。

　薬はあるとはいえ、インフルエンザのような特効薬もないし、後遺症を確実に治す薬がまだない。一部の病院で後遺症外来はあるが、根治できる薬は今のところはない。

　数年前から治験が始まった、万能ワクチンもまだ完成していない。まだ安全性を確認するレベルである。

　パンデミックが終わり、コロナの分類が変わってから2年経ち、今どこもマスクをしてない人がほとんどなんだけど、まだ厄介な感染症は世界で続いているんだと理解して欲しい！

　毎日に忙殺されていく中、コロナ禍の時をふと思い出し、私に何かできることはないかと考えた末に、カクヨム上で当時の体験談を書くことにした。

　まだ感染していない人もいるんだろうが、感染すると大抵の人が高熱が出るみたいで、おそらくはこうなるんじゃないかと思う。

　私の家族の場合はワクチン接種したおかげで軽く済んだが、皆さんももし感染したら病院で処方された薬を飲んで治るまで療養して欲しい、今のところ1番の薬はこれである。

　これから年末にかけて感染者は増えていくだろうが、皆さんも体に気をつけて欲しい。

　（完）