第4話:前は天使だったって証拠。
「完全にカオスに落ちてたら私はとっくに悪魔になってたと思うからね、
女悪魔にね・・・サキュバスとか・・・サキュバスとか?・・・」
「今、同じキャラの名前三度言った?・・・そんなにサキュバスをアピール
しなくてもいいと思うけど・・・」
「アピールした訳じゃないですけど、そう言うどうでもいいことに拘るタイプ
なんですね、マシロさんって・・・」
「なんで三度も言ったの?」
「女の子を責めるんですか?・・・それってセクハラですよ」
「女はなんでもそうやってセクハラ、セクハラってクレームつけるんだよな」
「だって・・・」
「あ、そんな、どうせでもいいようなことで揉めるのはよそう」
「さっき言ったサキュバスだけど、それなら俺も知ってる、エロゲームとか
やるから・・・」
「エロゲーム?・・・エロいんですか?そんなゲームやってるんですか?」
「一応、男だからね・・・」
「ちょっとショックかも・・・」
「なんでよ・・・男はそう言うもんなの」
「エロいゲームなんかするような人じゃないと思ったから・・・」
「俺のことどれだけ知ってるんだよ」
「俺は聖人君子じゅないからな、エロいことだって考えるよ」
「人のこと言えないだろ?・・・ゼゼットだって充分エロいだろ?」
「もういい・・・話を元に戻そう」
「で?ゼゼットは神様に逆らったりしてないのに他の天使と一緒にカオスに
落とされて、けどそのカオスとやらに落ちないで図書室に落ちてきたわけだろ」
「・・・・なんで図書室なんだ?」
「だから図書室でもいいましたけど、分かりません」
「あ〜もう天界には帰れないんだろうな私・・どうしよう」
「え?帰れないの?」
「堕天使なんだよ、私・・・天界にいる資格もうないんだよ」
「それに帰る方法も分かんないし・・・」
「え〜そうなんだ・・・なるほどね・・・作り話にしてはよく練られた
話だな・・・」
「背中の羽が体に中にしまわれるなんて都合良くない?」
「ほんとは羽なんてないんじゃないの?」
「言葉だけじゃ信憑性にかけるな〜」
「作り話なんかじゃありません・・・信じて?」
「あ〜疑ってごめんだけど・・・」
「じゃ〜さ君が、その堕天使だって証拠、見せてよ」
「証拠?・・・証拠って言われても・・・あ、もう一度、裸になりましょうか?」
「なんで裸?・・・この寒いのに・・・」
「天使って、アソコに毛が生えてないんです」
「それって・・・だけど剃っちゃえばなんの証拠にもならないよ」
それじゃ〜とゼゼットはは真白に着せてもらった学生服をベンチに置くと
ズボンを脱ぎ始めた。
「え?えええ、なにしてんの?・・・毛は見せてくれなくてもいいよ」
「お尻見て?」
「私、悪魔になる一歩手前だから生えかけてると思うんです、シッポ・・・
悪魔のシッポ・・・まだちっちゃいと思いますけど・・・」
そう言うと真白にお尻を見せた。
「あ〜普通に可愛いお尻だけど・・・シッポなんて生えてないよ」
「本当ですか・・・ちょっと待って?」
そう言うとゼゼットは自分尻を触った。
「あ、本当だ・・・あれ?おかしいな・・・」
「ん〜っと・・・それじゃ〜」
そう言うとゼゼットは学生服の上着まで脱ぎはじめた。
「なになに?・・・ちょ、ちょっと」
「え?なに全裸になろうとしてるの?・・・マズいでしょ、それって?」
(わ〜おっぱいデカ)
(あ、たしかにアソコに毛が生えてない・・・)
「あ、ごめんなさい・・・後ろ向くね」
ゼゼットは真白に背中を向けて言った。
「よく見ててね」
「なに、しようっての?」
「これで信じてもらえる?」
そう言うとゼゼットの背中からパーッと見事な羽が生えてきた。
「わ〜まじで?・・・羽が・・・生えてきたよ・・・」
完全に広がると両サイドまで四メートル以上はあろうかと思える見事な羽。
たしかに外じゃなきゃ広げられないよなって真白思った。
「これで信じてくれる?」
「分かった・・・信じる・・・でも?・・・でもさ天使の羽って普通、白くない?」
「絵なんかで見る天使ってみんな羽が白いよね」
「君の背中の羽、黒いけど・・・」
「堕天使になっちゃったからね、聞いたことあるの、堕天使になったら羽が黒く
なるって・・・」
真白にそう言われてゼゼットは自分の羽を見た。
「そうなんだ・・・もう天使じゃなくなったから・・・堕天使になっちゃった
から羽が黒くなっちゃったんだよね」
ゼゼットは悲しそうにそう言った。
「もういいから早く服着て・・・誰か来てもマズイし、裸のままじゃ風邪ひい
ちゃうよ」
(それにそのままじゃ連れて帰れないし・・・)
つづく。
ご多分に漏れず堕天使もエロいのが定番。 猫野 尻尾 @amanotenshi
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