第3話 チャンスを掴み取れ!100%off

進み続けていると音が続けて聞こえてくる

誰かが自分と同じ様に進んでいるのかと思うが

気にせず歩き続けていると、音が聞こえなくなり

気になっている時「ギロリ」と言う視線と共に

足を誰かに掴まれて勢い良く転けてしまう

足を見てみると腐ってボロボロになった手が

耳耳 頭の足をガッシリと、痣が出来るくらいに強い力で掴まれている、生きた人間がいるのかと思いきや、手は元の死体から千切れおり

動かないはずなのに、手は生きているかのようにカサカサと動いている、私には分かる

死体の方は腹から下が無く、血も出ていない

でも目は動いていて、目力だけで伝えてくる

「俺も連れて行け、せめて手だけでも」と

前腕はカサカサと動き、地面這って近づいてくる

何か慈悲のような物が残っていたのか

腰に巻いておいたロープを腕に結びつける

目はそれを見た後、ゆっくりと瞼を閉じると

腕がさっきよりも活発になると

何かスイッチが入った様に

耳耳 頭も進み始める


進んでいると、頭上から音がする

ブロロロロロロロロロと音がする、ヘリの音

当たり前だが、この樹海では自殺をしに来た人以外も死んでいる、この樹海には謎が多い

一般人から国の特殊部隊まで数々の人が挑戦し

帰らぬ人となっているが、未だに樹海の中からは行方不明者から連絡が届いている

内容は殆どが「助けに来てくれ」などの樹海に来るように願う内容、でもその電話主は本人であるかどうかは怪しい、簡単な質問の返答すらもできずに樹海に来いと言ってくる、国はその電話主を特殊部隊総出で探しているが、その特殊部隊も行方不明になるだけで意味がない、その捜索に使ったヘリも何故か未だに動いて、この大きな樹海をの空をぐるぐる回っている

なんて事を思い出していると、噂をすればなんとやらで、その武装をした人が数人死んでいた

その特殊部隊と思える人達は、銃火器を持っていて、何を思ったか拳銃を一つ持って行く事にした

これ以上物を持つのは難しいし、腰のロープもそんなに沢山掛けておける訳では無いので

さっきの腕に持っていてもらうことにした

腕はなんでか周りを見れているようで、拳銃を渡すと、少しの間の後しっかりと握ってくれた


その死体の表情はまるでマッサージでも受けているのかと思うほど、安心していて、穏やかな表情で死んでいた、これは歩いている時に気づいたのだが、普通の死体は恐怖に満ちた顔で死んでいるのにも関わらず、所々穏やかな表情の死体がある

その死体には傷も付いておらず、虫も湧いていない、それに他の死体に覆われていない

その死体に近づく


進行度49%

続く

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