「TheWarGame」の完成が近づき、エコーワークスには予想以上の反響が寄せられていた。このゲームは、通常の戦争シミュレーションゲームとは一線を画し、オンラインでのリアルな経済システム、そしてビットコインを通貨として活用するという斬新な発想を取り入れた作品だった。

エコーワークスには次々と協賛企業からのオファーが舞い込んできた。「ゲームのコンセプトが独自すぎて、企業も新しいマーケットと感じてるんだろうね」と円優は驚きを隠せない。メンバーたちは、この状況に感謝しつつも、急速に増えた関わりたい企業をうまくさばく必要に迫られていた。協賛企業の管理や対応に追われる中、やがて企業同士の競争も激しくなり始め、協賛する価値がより一層注目されていた。

ここで強力なバックアップとして登場したのが、防衛省と文部科学省だった。彼らのサポートがあったおかげで、EchoWorks（エコーワークス）は大手企業の多くが支援を申し出る中で、公平な判断と選定が行えた。防衛省のエンジニアたちの協力も得て、ビットコイン実装に向けたセキュリティ強化は着々と進められ、さらなる堅固な基盤が築かれていった。

「オンラインでの経済システムがこうしたリアルな要素を持つことで、ゲームの持つインパクトは間違いなく大きくなるだろう。」詩猫はそう話し、次なる挑戦への期待を膨らませた。

ゲームの完成が間近となり、プレイヤーの注目はもちろん、企業や国までが関心を寄せる壮大なプロジェクトへと成長した「TheWarGame」。EchoWorks（エコーワークス）は、ゲームの未来と可能性を信じ、新しい一歩を踏み出そうとしていた。