エピソード13

「TheWarGame」がついに完成し、EchoWorks(エコーワークス)のメンバーたちは喜びを分かち合いながらハングアウトを行っていた。このゲームの製作費は相当なもので、開発にかかった費用も莫大だったが、その投資に見合うだけのリターンが期待されていた。特に、防衛省と文部科学省の支援が背景にあることで、企業からの資金も順調に集まり、彼らの活動は次第に拡大していた。


しかし、問題はその金額の大きさだった。予想を上回る資金が流れ込み、エコーワークスに在籍する小学生たちがその金額の管理をするには、荷が重すぎる状況だった。「この額をどう処理すればいいのか…」と途方に暮れるメンバーたちを見かねて、文部科学省が決済業務のサポートを申し出た。エコーワークスの財務管理の多くは、彼らがバックアップをしてくれることになり、安心感が広がった。


また、セキュリティ面でも大きな課題があった。オンラインでビットコインを扱うことから、防衛省がセキュリティ強化に深く関わっており、サイバー攻撃などのリスクに対する備えが重要視されていた。そのため、お金の管理も専門家に任せることが決まり、エコーワークスのメンバーは開発と運営に専念できるようになった。


さらに、会社には新たに出向してきた専門家やエンジニアが続々と加わり、開発体制はより充実したものになった。セキュリティから運営管理に至るまで、様々なプロフェッショナルのサポートを受けながら、彼らは自分たちの夢を実現させるための道を切り開いていた。


こうして「TheWarGame」は、メンバーたちの力と、大人たちのサポートのもとで、着実に成長を遂げていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る