第3話

俺たちの風呂場は銭湯の様にでかくサウナ水風呂完備。(家もかなりでかいのだが。)いつも家族で入っていて、もう恥ずかしさも何もない。電気、水道代はマナ結晶と魔導具によって賄っていて、実質ゼロ。ゲート様ありがとう。


「お兄ちゃん今日もバキバキだね!」


「おまえもボンキュッボンだねー(すまし顔)」


「えっち」


何がえっちだ。肩にタオル置いてどうどうとしてるくせに。


「はいはい、俺サウナ入ってくるわ、レイ、水風呂ためといてー」


「はーいって、私も入る〜」




========///////////



ふぅーサウナ水風呂に入って外気浴し、いい感じに整ったら朝ごはんを食べにリビングへ。


「ミナトくん、レイちゃんおはようございます。」


「「お父さん、おはよう」」


白髪混じりの髪をオールバックに整えている40代程の男性が俺たちの父さんだ。


「「今日も息ぴったりですね。ささ、朝食を食べましょう」」


「いただきます」

「いただきまーす」

「いただきます。まさしさーん」

「はい、いただきます。」


父さんはまるでどこぞの執事のようにザッ紳士のような人だ。昔は、めちゃくちゃ荒れていたらしいのだが、何があったらこうなるのかわからない。まぁ気にしないでおこう。


朝食は味噌汁、ごはん、大葉梅のささみ揚げなどなど。うん、きょうもめちゃくちゃうまい。朝晩毎日ご飯を作ってれて感謝だ。母さんの作ってくれたご飯はもうあまり記憶にのこってないのだが、普通にある程度は作れると思う。


横で美味しそうに頬張っている母さんをチラッとみる。


、、、、そう思いたい


「そうそう、ふたりに渡したい物があります。今日二人は15歳の誕生日でしょう。お母さんと私からの誕生日プレゼントです。食事の後、お渡しするので楽しみにしておいてくださいね。」


「やったーーー!」

「ありがとう。父さん。」


朝食を食べた後、お待ちかねのプレゼントを父さんと母さんが持って来た。


「「誕生日おめでとう御座います。 おめでとう!」」


「「ありがとうとうさん、かあさん。 ありがとうおとーさん!おかーさん!」」


二人に貰った包みを開ける。すると、、、驚きのあまり目を大きく開かれる。


「とうさん、、これって、、」 「わぁーーーーっっ!


そこには、刃渡り30センチほどの片刃の短刀2本と小さいポシェット2つずつ。短刀は分厚く形はマチェットと鉈を融合した見た目で、鋼で作られているのがわかる。柄の部分には五角形のロゴマーク、五式社のものだと分かる。五式社は古くから日本刀を創る鍛治師達の団体で今では全世界5本の指に入る有名企業だ。


「その短刀は魔鋼で造られ自動修復機能付与つきのものです。そして所持者のマナを吸って自己進化の可能性が秘められている物です。そしてそのポシェットはそれぞれ縦横幅1.5メートルほどの空間拡張の魔法が付与されています。盗難防止用に各個人のマナを登録できるので後ほど登録してくださいね」


やばいやばい、サイトで調べたことあるけど自己進化型の短刀って一本300万超えていたよな?それに空間拡張の魔法が付与されているポシェットまでって、。大切に大切にしよう


「ありがとう父さん、母さん」 「うぇーん、ありがどぅーー!」


妹は鼻水や涙やらで顔がぐちゃぐちゃになりながらお礼を言った。


「いいってことよ!存分につかえよ!、よしゃ探索者協会に乗り込むぞ!」


「「おぅーーー!!」」


そして、探索者協会に乗り込むのであった。




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