*慕う【2024/11/04】
案外氷雨は、部下達に慕われているらしい。
龍からすれば、いつでも怒ってばかり、いつでも怒鳴ってばかり。果たして何処からそんな怒りが湧き上がって来るのだろうかと思う程。確かにその怒りの根源は自分の様な気がしなくもないが、とにかく龍から見た氷雨は常々怒ってばかりの人物なのである。
それが一体どうして、玄武宮までのこのこと遊びに行けば、必ず氷雨は目を輝かせた部下達に付き従われている。無論彼は龍の姿を見つけた途端、目くじら立てて怒り始めるのだが、部下達の尊敬の目は曇らない。
努力の鬼で、誰彼をも惹き付ける強い魅力を持つ。全く、いつの時代もそんな奴のが好かれるらしい。龍はくぁと欠伸をして、つまらなそうに空を眺むのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます