決意編
第1章 ''エアキャラ''と呼称される原因
クラスメイトからは僕の事を''エアキャラ''と呼ばれている。
これには理由があるのだ。時は中1まで遡る。
5月の頃。僕がまだ入学式を終えて1ヶ月しか経っていなかった。周りは友達ができているが僕は1人もいなかった。理由は趣味が異常だから。部活にも入る気にならず、帰宅部となり、下校時刻になったらすぐ帰宅。家は学校から電車で1時間程で着くため、それほど遠くはない。
「お、今日はこれが来てるのか」
帰ったら駅のBOOKONという店でラノベを買う。基本330円という破格の値段で売られているため、僕にとって天国のような店だ。そしてTUBAYAでアニメや映画のDVDを借りて家で見る。そして深夜になったらネッ友とリモートで繋ぎ、深夜アニメを見る。そして朝になって学校に行く。そしてラノベを読み始める。これを繰り返しているのだ。正確にいうと、リアルでの友人はいないが、ネット上での友達は結構いるのだ。
体育で「2人組作って」といっても余り物になるのは当たり前。
LHRとかで「グループになってくださーい」と言いつつ、グループになれたが僕はほとんど喋らない。振り向いた途端に、「えっ、いたの!?」と言われる事も
もはや恒例だ。
このような事柄で僕は今に至ってエアキャラと呼ばれているのだ。
時は戻り5月のGW直前、そんな僕に大きな転機が訪れた。
それは授業中のことだった。
「消しゴム、落ちてたよ、黒井くん」
なんと、学校のNo.1美少女である野田葵が僕に向かって苗字で話しかけてきたのだ。クラスメイトからは「エアキャラ」と呼ばれていたこの僕が、なぜ人気美少女に苗字呼びされるのか、完全に僕は思考停止していた。
「う、うん。ありがとう」
僕はそう困惑しながら消しゴムを受け取った。
すると、彼女はこっちに向かってウインクしてきた。
すると僕の脳内は完全にショートしていた。たかが苗字で呼ばれただけで。
それ以外、授業は全く耳に入らず、集中できなかった。
チャイムがなり、休憩時間になってもずっと上の空だった。
ラノベを読むことすらできなくなった。
すると、またもや話しかけてきたのだ。
「ねぇ黒井くん。今日の授業ほとんどボーッとしてたけど、大丈夫?」
--------あとがき---------
「エアキャラの俺氏、コスプレイヤーになる。」
を読んで頂きありがとうございます!
この小説を書いた北条です。最後ら辺ですが早速登場人物が1人増えました!
学校のNo.1美少女である野田葵という人はなぜ「黒井くん」と苗字で読んでいたのか、気になりますねぇ〜
今日は余力があれば第2章も更新する予定ですので是非見守っていただけたらなと思います。
あと、前話でアクセスしてくれた人やフォロー、応援してくれた人、本当にありがとうございます!デビューしたてなので序盤は余り伸びなくて、どこかで打ち切りかなと思っていたんですけど、予想外の伸びに僕自身びっくりしています!
これも見てくれている方のおかげです。ありがとうございます。
是非読んだらコメント等で感想や改善点を正直に書いていただくと嬉しい所存です!
これからもドシドシこの小説を更新して行くのでぜひ見守って頂けたらなと思います。
よろしくおねがいします!
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