第28話

外は夕暮れで、まだまだ夜にはさせないと言うようにオレンジ色の太陽が眩しく輝いていた。



すぐ側は海で、夕陽が海面に反射して橙色に染まっていた。



「きれーい…」



「近くにいこうか」



門の外には道案内をするように連続した足元灯が灯っている。



二人はその明かりに導かれるように海へ向かって歩き出した。



日中溜め込まれた地熱がアスファルトから放出されるのを感じ、今夜も熱帯夜かな、と麗が思っていると。



「今日は楽しかったね」



功太が歩きながら顔を向けた。

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