第27話
食事を終えてまた館内を巡る。
たまに周囲が振り返って見るほど大声で笑った。
楽しい時間はあっという間で、水槽の中を通るエレベーターに乗っていると閉館時間を知らせるアナウンスが流れた。
「もうそんな時間なんだ」
「早いね。あたし小学校のとき家出して、ここで閉館時間までいたことあるよ」
「あ、俺もある。このエレベーターにずーっと座ってたんだけど、従業員のおじさんに見つかって帰された」
「あたしもそんな感じ!あの時も時間経つの早かったかも」
「何回来ても飽きないよね、ここ」
懐かしそうに辺りを見回す功太に麗もうんうんと頷き、二人は外へ出た。
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