第15話

『あたしもこの町に住んでるよ!あたし、水族館行きたい!あたしん家の近くにあるんだ、功太が遠くなきゃいいけど…魚は好き?』



『俺んちの近くにもあるんだ、しらなみ水族館!もしかして家近いのかな?魚は好きだよ!見るのも食べるのも。じゃあ決まりだね。11時に入り口でいい?』



『しらなみ水族館近いよ!よかった!じゃあ明日!』



『うん、また明日』



こうして麗は功太と会う約束をした。



メールを終えると座っていたベッドに背中から倒れんだ。



体が沈むのと同時に知らぬ間に詰めていた息を吐く。



天井を見つめながら、明日を楽しみにしている自分に気付きくすぐったいような気持ちに寝返りをうった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る