第6話

とりあえず早くしなきゃ、と麗は適当に目に入った100%のオレンジジュースのボタンを押した。



「どうぞ」



急いで取り出し口から缶を取り出し促すと、少年はどうも、と軽く頭を下げてお金を入れた。



少年は迷うことなく炭酸飲料のボタンを押して取り出し口に落下してきた缶を体を曲げて取り出した。



その行動のひとつひとつから何故か麗は目が離せなくて、じっと見つめていた。

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