第28話

「…近所迷惑な部屋だねぇ」




三瀧が青年を見下ろすが彼はうつむいたまま動かない。




「……うるさくしてないと…聞こえそうで…」




「?…なんだって??」




彼の震える声は部屋の騒音に埋もれて聞き取れない。




「あ、あいつが、殺しにくるんだ…!次は俺が殺られるんだよ!」




青年は急に顔を上げると目を見開いて叫んだ。




「…浮気相手を殺したのは貴方の彼女なんですか?」




環はリモコンを取るとテレビとオーディオの電源を落とし、冷静に青年を見た。

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