第20話

「よく来るんですかぁ…」




三瀧はニヤニヤしながらさっきのナースを思い出していた。




「鼻の下のびてるぞ、タレ目」




少し離れたデスクから環に言い放たれ、三瀧はハッとし振り返る。




「タレ目?俺のこと?」




「他に誰がいる」




「んー…誠果って呼んでよ、環ちゃん?」




「気安く呼ぶなエロオヤジ」




環の顔には青筋が見えるようだった。




「はいはい仲良くねー!」




課長が優しい声を張ると環は息をついて大人しく口をつぐんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る